1986年に漫画連載、1990年にTVアニメを開始した『ちびまる子ちゃん』のゲーム化第一弾がこの『おこづかい大作戦』です。
発売当時はアニメ第一期の放映中で歴代アニメ作品の最高視聴率を記録する等、ブームの真っ只中だった。 その人気に後押しされるようにこのゲームも20万本以上を売り上げる大ヒットとなったんだ。
だけどその20万本のうち、エンディングまで辿り着けたものは一割もないと言われているわ・・・。
いつになく不穏な出だしです(^^;)
物欲の化身まる子。
本作は基本的にはミニゲーム集だ。 まる子が欲しがっている物を手に入れるために、家族や友達からチビチビ金をせしめていくことになる。最終的には下のリストの品物を全て買わねばならんのだが。
計算したら合計で10,350円もするのよね(´Д`;) とても小学生のする買い物じゃないわあ。
ちなみに元金は30円です。どれだけ無謀なチャレンジか想像つきますよね(−−;)
ミニゲームは全部で4種類あります。
どうやってお金を増やすのか? それはズバリ、賭博です! 登場キャタクター達が提示するミニゲームにチャレンジし、成果に応じてお金が貰えるのです。
小学生が賭博ってなあ(´Д`;) それはさておき、このミニゲームをするにはまず『気力』が必要なんだ。
ジャンケンに勝って気力を溜めろ。
気力はジャンケンで勝てば増えるわ。3本勝負で2連勝したら2つ増え、2勝1敗なら1つ増えるけど、 負けたら同じよう減っちゃうから、ひたすら胃を痛くして運を天に祈るのよ!(´Д`;)
気力は多ければ多いほどミニゲームで有利になり、もらえるお金も多くなります。 できるだけ高い状態をキープしておくことが大事ですね。最大で9つまで溜めることができます。
それでも貰えるお金は微々たるものなのよね(´Д`;) だけど、一人だけ大金をくれる人物がいるのよ!まる子の良き理解者である金づ…じゃなくておじいちゃん!
おじいちゃん大好き!
おじいちゃんは気力の多少に関係なくミニゲームに勝ったら1,000円という大金をくれる。 その代わり気力を全て消費してしまうから、いつ挑むかは考えどころだな。
おじいちゃんから千円せしめたのに…。
あーっ!
1,000円もらったはずなのに500円しかない!Σ(゜Д゜;)
あ、忘れてました(^^;) お金は500円までしか持てないんです。 それ以上はその場で捨てられてしまうので、上限が近くなったら貯金箱に入れなければならないんです。
そうだったわあ! どうしてこんな面倒なシステムにしたのかしら!理不尽ったらないわあ!(゜Д゜メ)
気持ちはものすごく良くわかるが落ち着け(´Д`;) ちゃんと財布の容量を増やす方法はある。それはカードを使うことだ。 じゃんけんで2連勝するとカードが貰えるんだが、『まる子』カードを使うと1,000円まで持てるようになるんだ!
まる子はおもちゃよりもまず新しい財布を買うべきだと思います。
まる子カードの取得は序盤の最重要案件ですね。なお、カードには以下の種類があります。
この中で特に厄介なのが『丸尾くんカード』ね。引き当てちゃった時の絶望感は異常よ!おっそろしいわああ!!((((゜Д゜;))))
どのカードが出るかはランダムです。というかこのゲームは全てがランダムです。
せっかく時間をかけてコツコツと貯めたお金を半分も減らされてしまうのは辛すぎる。 この憎らしい顔もストレスを倍増させるな!(゜Д゜メ)
反対に、たまちゃんカードは絶対に持っておきたいカードですね。 なにしろこのカードがないとクリアは絶対不可能になってしまいますから(^^;)
同じ人とは1度しかミニゲーム対決ができないのよね。 当然それだと1万円以上集めるなんて無理だから、もう一度全員と勝負できるようになるたまちゃんカードは攻略上必須なのよ!
それはつまり、たまちゃんカードが出ない限りは延々とジャンケンだけをし続けなければならないということだ。 多くの人が挫折した理由がここにもあるな(´Д`;)
その最中に丸尾くんカードが出てきたらもう最低ね(´Д`;) ミニゲームをするために頑張ってジャンケンを繰り返して、やっとカードが手に入ったと思ったら貯金が減って・・・。 本っっっ当に泣きたくなるわよ!!
本作の最凶キャラ、『おかあさん』登場。
あーーっ!!おかあさんがいる!!Σ(゜Д゜;)
なんだと!?なんてこった!!Σ(゜Д゜;)
ああ…運が悪かったですね(^−^;) 本作におけるお母さんは優しさの欠片もない鬼神のような存在です。 普段は何故か家にいないのですが、ごくたまに現れては財布の中の全額を強制的に徴収してしまう恐怖のキャラクターなのです!((((゜Д゜;))))
プレイヤーを愕然とさせる悪魔の所業。
代わりに福引で得た景品を渡せば強制徴収は免れるんだが、この景品を手に入れるにも強運が必要だしな…(´Д`;)
いくら頑張って貯金しても、丸尾くんカードやおかあさんの強制徴収で一瞬で無に帰るのよ・・・。 まるで賽の河原・・・救いはないのかしら(−−;)
繰り返すようですが、このゲームは運が全てです。 ジャンケンで勝って気力を溜めて、便利なカードを手に入れて、 ミニゲームで勝たなければお金は貯まりません。 強運と、この長い長い道程に耐えられる根気がなければ エンディングまでたどり着くことはできないのです(−−;)
これでいてセーブもパスワードもないから、一発でクリアしないといけないのが最も恐ろしいところよ。 私は当時9,000円くらいまで頑張って貯めたけどゲームボーイの電池切れで断念したことがあるわ。 6時間くらいかけたけど駄目だったの。電池が新品だったらクリアできたかもしれないんだけど・・・(−−;)
本気でエンディングを目指すならACアダプタかスーパーゲームボーイがあったほうがいいだろうな。 しかし本作のターゲットであろう子供たちがそこまで長時間ゲームをさせてもらえるとは考えにくいんだが…。
このゲームをちょうど良い長さにするために、 まるちゃんにはもうちょっと物欲を抑えてもらわないといけませんね(^^;)
初稿:2019年9月1日
最終更新:----年--月--日