タイトルだけで題材が分かる人も多いでしょう。 『イエロー・ブリック・ロード』はアメリカの児童文学『オズの魔法使い』をモチーフにしたアドベンチャーゲームです。
『オズの魔法使い』は1900年にライマン・フランク・ボームによって著されたアメリカでは初めてとなる童話作品だ。 たちまち子供たちに大人気となり、その後世界中に翻訳され広まっていったんだ。
カンザス州の農場に暮らす少女ドロシーは、愛犬のトトと共に家ごと竜巻に巻き込まれてオズの国に飛ばされてしまうの。 帰るためにどんな願いをもかなえてくれるというエメラルドの都にいるオズの魔法使いに会うことにするんだけど、 旅の途中で出会った脳が無いカカシ、心が無いブリキの木こり、勇気が無いライオンたちと共に思いがけない大冒険をすることになるのよね。
ミュージカルや映画、TVアニメなども制作され、その人気は現代でも不変です。 その後ビデオゲームという文化が立ち上がり、これをモチーフにした作品が作られることはちっとも不思議なことではありませんでした。
果てさて、世界的な名著はどのようなゲームとして甦ったのか…よし、ゲームスタートだ!
殺風景なスタート地点。
…ここは、どこですか?(´Д`;)
このゲームは一人称視点で進みます。操作方法を説明しますね。 画面上のマウスカーソルを十字キーで操作して、気になるところがあればクリックして調べてください。 画面左右の端っこをクリックすればそちらの方向を向きます。画面奥に道があれば前に進むことができますよ。
ここでは後ろに振り向くのが正解かな。
ぐああカーソルの移動速度が遅い!(´Д`;) マウスのないPSでこの操作方法を採用するなんて、やってくれるわあ!(゜Д゜;)
振り向くと黄色いレンガ道が延びていた。
おお、ここがイエロー・ブリック・ロードの始点だったのね! この先にエメラルドの都があるのかしら…よし、出発よ!
すぐに謎の小屋を発見した。
む。見るからに怪しい小屋があるわね。
アドベンチャーゲームに必要なのは好奇心と探究心だ。 気になるなら行ってみるが良かろう。
それじゃあ、小屋の中に入りますね。
ティンマンの斧が唸る!
きゃあああああああああ!! いきなり襲い掛かられて斬られたわああ!!Σ(゜□゜;)
落ち着いてください!(^^;) 間一髪で外れてますよ。
どうやらノーム兵とやらに間違われたらしいな。 地下世界を支配するノーム帝国がエメラルド宮殿を狙って地上に偵察兵を差し向けたらしい。
勘違いで殺されたら堪んないわ!(´Д`;)
ティンマンが言うには、そのノーム兵に友達のライオンが捕まってしまったそうなんです。 一緒に助けに行ってあげましょう。
ライオンは鎖で岩に繋がれていた。
レンガ道に戻って道なりに歩くと、すぐに巨大な岩と鎖に繋がれたライオンが見つかるぞ。
灰色熊とノーム兵登場。
助けようとすると、岩陰から怪しげな連中が現れました!Σ(゜Д゜;) さあ、初めての戦闘ですよ!
ティンマン出撃。
これが『イエロー・ブリック・ロード』の戦闘画面だ。 システムはコマンド式RPGに近いがHPの概念はない。徐々に前進してくる敵を攻撃して退かせ、画面外へ追い払えば勝利となる! 敵キャラごとに弱点が設定されているから探すといい。
勝利すると、ライオンの友達のかかし男がエメラルド宮殿へ向かったという情報が得られます。 さっそくライオンを連れてもと来た道を引き返しましょう。
えっ、どうして戻るの? エメラルド宮殿は黄色いレンガ道の先にあるのに…?
最初の地点へ。
見渡す限り草原と湖しかないわ。こんな所で何をしようって言うのよ?
ほら、待っているとティンマンとライオンがゴンドラを運んできましたよ。
どこから持ってきたんだろう。
じゃあゴンドラに乗ろうか。
しばしムービーシーンになります。
何だかすごい所に着いたけど・・・?
最終目的地、エメラルド城へ到着しました!(^^;)
エメラルド城!?Σ(゜Д゜;) 最終目的地!?
ここまでの戦闘回数は1回、たった10分足らずで最終目的地に来てしまった。 このあまりにもあんまりな急展開では理解が追い付かないのも当然だ(´Д`;)
急展開…ほとんど何も展開していないような気もしますけどね(^^;)
ということは、スタート地点はイエロー・ブリック・ロードの始点じゃなくて終点だったってこと・・・?(−−;) 驚きを通り越して拍子抜けだわ!
かかし男は物置の奥に縛りつけられていた。
この後は、こちらをノーム兵と間違えて襲ってくる番兵達を退け、同じくノーム兵に間違えられて幽閉されたかかし男を救出し、最後はやはりこちらをノーム兵と間違えて襲ってくるオズとの戦いとなります。
かかし男はノーム兵に捕まったライオンの助けを求めてこの城に来たんでしょ? この城の連中は人の話を聞かなすぎよ!
勘違い集団の総大将オズ。
何の恨みもない相手ばかりだから、戦う意欲が湧かないわあ(´Д`;)
オズを倒し、誤解が解けた主人公は無事に元の世界へ帰ることができます。 めでたしめでたし…というところでしょうか。
結局クリアまで1時間もかからなかったな(´Д`;)
ちょっと待って!
あんまり興味ないけどノーム帝国との戦いや行方不明だっていう姫は一体どうなったのよ?大して盛り上がりもせず何も解決しないままだけど本当にこれで終わりなの?
いや、一応続きはあるんだが・・・。ほら、始まったぞ。
まさかの続編予告。
えーっ!Σ(゜□゜;)
『U』!?
さすがにこれで終わっちゃうと中途半端に過ぎますからね(^^;)
だが序章部分にあたる本作の出来がこの様でユーザーからの評価も芳しくなかったから、結局プレステ、サターンで発売されることはなかったんだ(−−;)
企画倒れになったってこと? いや悪いけどこれじゃそうなっても仕方ないわ(´Д`;)
しかし、開発が先行していたパソコンのWin/Macとピピンアットマーク版は世に出ています。 その出来を見るに、もっとちゃんと普及させることができていれば1作目の低評価を挽回できたのではないかと思えるのですが…それは歴史のifの話ですね。
初稿:2019年9月7日
最終更2019年9月14日