お前らは『マイコンピュータテレビC1』を覚えているか?
んー?聞き馴染みがないわね(´Д`;)
ファミコンテレビのことですよ。
あーファミコンテレビね!テレビにファミコンが内蔵されてるやつ。 それなら覚えてるも何も…。
私の家にありましたよ〜(^^)
そうそう、それ目当てで入り浸ったもんだわ。
自分でもファミコン持ってるのにわざわざうちまで来てましたよね(^^;)
だってあのテレビだと普通より画面が綺麗に映ったじゃない?
通常のコンポジットビデオ経由ではなく、RGB接続だったからな。 この画質の鮮明さも売りのひとつだった。
ただでさえファミコンがある家は羨ましがられたのに性能も値段も遥か上を行くファミコンテレビがあるなんて、そりゃ一目置かれたものよ。 もうブルジョワね!ファミコンブルジョワ!
なんですかファミコンブルジョワって(^^;)
と、前置きが長くなってしまったが今回の本題はファミコンテレビではない。 関連のある別の1本のゲームソフトを紹介することにしよう。
広告塔に選ばれたのはドンキーコングJR.でした。
ファミコンテレビを知ってるならこれも知ってるだろう。 取り上げるのは『ドンキーコングJr./R.算数レッスン』だ。
うん、遊んだことあるある。 『ドンキーコングJR.』と『算数遊び』の一部だけ入ったソフトでしょ。
正確には『ドンキーコングJR.』の1、4面と『算数遊び』の+−×÷ EXERCISEモードが収録されています。 それぞれほんの少しだけ差異もありますけどね。
その通り、本作はファミコンテレビに付属される形で流通した特別版のソフトなんだ。
でも、ここのゲームじゃないと遊べない特別な何かがあるわけでもないし、 オリジナルを持ってたらわざわざこれで遊ぶことはなかった気がするわね。
でもみどりちゃん、これで結構遊んでましたよね。
そうだっけ?(^^;)
ファミコンテレビが発売されてうちに来たのが1983年10月でした。 一方『算数遊び』が出たのは…。
同年12月のことだ。
本作では正式発売前に『算数遊び』の一部をプレイすることができたんです。
体験版の走りのようなものだな。
ああ、そっか! 『JR.』はもう持ってたから+−×÷ EXERCISEモードばっかりやってたっけ。
本作のタイトルが『算数遊び』ではなく『算数レッスン』なのは開発中の仮タイトルを使用しているからですね。 『算数教室』⇒『算数レッスン』⇒『算数遊び』と変遷したのですが、『教室』といういかにも勉強を想起させる堅苦しいものから 徐々にゲームらしさを表に出していったのが印象的でした。
手に取ってもらうためには第一印象は大事だしね。 ちゃんとそういうことも考えてたんだ。
本作はテレビの付属品という性格上、単品での販売は行われていない。 ファミコンソフトを纏めたカタログなどにも登場しないことが多く、故にコレクターには早いうちから目をつけられていた。
でもファミコンテレビ自体がそれなりに売れたようで、中古市場に流れた数は多いみたいですね。
そのあたりの事情を知らずに中古で買ったって人もわりといるんじゃないかしらね。
そのため元来は非売品ではあるが流通価格は控えめなようだ。 コレクター入門のような扱いで語られることもあるようだな。
それにしても懐かしいわあ。私も自分用に探してみようかしら?
初稿:2019年8月24日
最終更新:----年--月--日