眠り薬と赤い水

ドンキーコングJR./JR.算数レッスンファミリーコンピュータ|ゲームレビュー

ROMカセット

タイトル画面

ファミコンテレビ

ピータン

お前らは『マイコンピュータテレビC1』を覚えているか?

更科みどりこ

んー?聞き馴染みがないわね(´Д`;)

肴倉もろみ

ファミコンテレビのことですよ。

更科みどりこ

あーファミコンテレビね!テレビにファミコンが内蔵されてるやつ。 それなら覚えてるも何も…。

肴倉もろみ

私の家にありましたよ〜(^^)

更科みどりこ

そうそう、それ目当てで入り浸ったもんだわ。

肴倉もろみ

自分でもファミコン持ってるのにわざわざうちまで来てましたよね(^^;)

更科みどりこ

だってあのテレビだと普通より画面が綺麗に映ったじゃない?

ピータン

通常のコンポジットビデオ経由ではなく、RGB接続だったからな。 この画質の鮮明さも売りのひとつだった。

更科みどりこ

ただでさえファミコンがある家は羨ましがられたのに性能も値段も遥か上を行くファミコンテレビがあるなんて、そりゃ一目置かれたものよ。 もうブルジョワね!ファミコンブルジョワ!

肴倉もろみ

なんですかファミコンブルジョワって(^^;)

ピータン

と、前置きが長くなってしまったが今回の本題はファミコンテレビではない。 関連のある別の1本のゲームソフトを紹介することにしよう。

カップリングソフト

広告塔に選ばれたのはドンキーコングJR.でした。

ピータン

ファミコンテレビを知ってるならこれも知ってるだろう。 取り上げるのは『ドンキーコングJr./R.算数レッスン』だ。

更科みどりこ

うん、遊んだことあるある。 『ドンキーコングJR.』と『算数遊び』の一部だけ入ったソフトでしょ。

肴倉もろみ

正確には『ドンキーコングJR.』の1、4面と『算数遊び』の+−×÷ EXERCISEモードが収録されています。 それぞれほんの少しだけ差異もありますけどね。

ピータン

その通り、本作はファミコンテレビに付属される形で流通した特別版のソフトなんだ。

更科みどりこ

でも、ここのゲームじゃないと遊べない特別な何かがあるわけでもないし、 オリジナルを持ってたらわざわざこれで遊ぶことはなかった気がするわね。

肴倉もろみ

でもみどりちゃん、これで結構遊んでましたよね。

更科みどりこ

そうだっけ?(^^;)

肴倉もろみ

ファミコンテレビが発売されてうちに来たのが1983年10月でした。 一方『算数遊び』が出たのは…。

ピータン

同年12月のことだ。

肴倉もろみ

本作では正式発売前に『算数遊び』の一部をプレイすることができたんです。

ピータン

体験版の走りのようなものだな。

更科みどりこ

ああ、そっか! 『JR.』はもう持ってたから+−×÷ EXERCISEモードばっかりやってたっけ。

肴倉もろみ

本作のタイトルが『算数遊び』ではなく『算数レッスン』なのは開発中の仮タイトルを使用しているからですね。 『算数教室』⇒『算数レッスン』⇒『算数遊び』と変遷したのですが、『教室』といういかにも勉強を想起させる堅苦しいものから 徐々にゲームらしさを表に出していったのが印象的でした。

更科みどりこ

手に取ってもらうためには第一印象は大事だしね。 ちゃんとそういうことも考えてたんだ。

非売品アイテム

ピータン

本作はテレビの付属品という性格上、単品での販売は行われていない。 ファミコンソフトを纏めたカタログなどにも登場しないことが多く、故にコレクターには早いうちから目をつけられていた。

肴倉もろみ

でもファミコンテレビ自体がそれなりに売れたようで、中古市場に流れた数は多いみたいですね。

更科みどりこ

そのあたりの事情を知らずに中古で買ったって人もわりといるんじゃないかしらね。

ピータン

そのため元来は非売品ではあるが流通価格は控えめなようだ。 コレクター入門のような扱いで語られることもあるようだな。

更科みどりこ

それにしても懐かしいわあ。私も自分用に探してみようかしら?

初稿:2019年8月24日

最終更新:----年--月--日

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