◆ストーリー◆
(取扱説明書より)
◆ストーリー◆
あっ、私たち、モノクロになってる!?Σ(゜Д゜;)
なんてこった、こいつは色ドロボウの仕業だぞ!(´Д`;)
色を盗まれた木々や草原はは荒れ、妖精は力を失います。セフィーロを襲った新たなる危機、立ち向かうのは3人のマジックナイトです!
レイアース達との再会。
打倒ザガートの旅の途中、色を失い荒野となった場所に行きついた3人はレイアースの導きを受け、 この事態が色ドロボウによって引き起こされたものだと知る。 盗まれた色を取り返すのが今作のストーリーだ。
…………。
みどりちゃんが何か言いたそうにしてますよ(^^;
察しはつくが…まあいい、言ってみろ。
ありがと。
こんなのゲームボーイソフトでやる設定かーーーっ!!?(゜Д゜メ)
そう来るよなあ(´Д`;)
ゲームボーイはモノクロハードですし、テキストで「色を盗まれた」と言われてもピンとはきませんよね(^^;
視覚的に危機感が伝わってこないのは確かだな。
同じように、奪われた色を取り返すことを主題にした作品はいくつかある。 藤原カムイさんの漫画『カラーメイル』では序盤モノクロの連載だったのが、色を取り戻すにつれて紙面で使えるカラーが増えていく演出があった。
当時「ロトの紋章」を終えた藤原カムイさんが次の連載として描いた実験的作品。
PSソフト『オズの魔法使い〜AnotherWorld〜ルングルング』では色だけでなく音と時間までもが奪われたオズの国の異変をビジュアルでよく表現していたのが印象的でした。
悪い魔法使いに奪われた色、音、時間を取り戻すドロシー達の長き旅路。
レイアースのゲームは多機種で展開されたっていうのに、どうしてよりによってゲームボーイ版をこんなストーリーに…? このゲームはまずここがツッコミどころとして話題になるのよ(´Д`;)
色がないと分かりにくいので、我々も元に戻りましょう。 色ドロボウがいるという異空間へのゲートを抜け、探索を開始します。
ゲート出口の近くに妖精の村があるらしいから、まずはそこに行ってみましょうか。
妖精の村には既に色ドロボウの魔の手が伸びていた。
入口のそばに一人の男性が倒れていた。事情を聞くと、奥にいる色ドロボウにやられたというぞ!
色ドロボウの仲間、ウサギのラテック。
奥に行くと、かわいいウサギのような生物がいます。 前作に登場した仲間のロテックとそっくりな見た目をしていますが、どうやら無関係のよう。取り付く島もなく襲い掛かってきます!
始まった早々いきなり中ボス戦だなんてね!?
見かけによらず強力な相手だ。
一撃で最大HPを超えるダメージを受けましたよ!Σ(゜Д゜;)
どれだけ多くのプレイヤーがまっすぐここに来てこいつに屠られただろう…。 いわゆる初見殺しというやつだ(´Д`;)
あまりにも強すぎて、最初は強制負けイベントなのかと思ったくらいよ…。 前作は簡単すぎると言われるくらいユーザーフレンドリーだったのに、この難易度なんだもんね。
ラテックと戦うにはレベル上げが必要ですね。 前作の戦闘シーンは1対1でしたけど、今作ではこちらがパーティを組んでいることもあり敵も複数現れます。
敵は最大で4体まで現れることもある。
視点も横からじゃなくて正面からになってるな。 あの視点で多くのキャラを表現するのは無理だろうし仕方ないか。 味方はちびキャラになってしまったが、アニメパターンが多いのはこだわりからだろう。
敵が増えたということで、戦闘の比重はだいぶ高まりました。 魔法のバリエーションも増えましたよ。
傾向としては光が攻撃、海が防御、風が回復技に強いな。
前作の魔法は一撃必殺だったけど、今回のは少し抑えめね。 もちろん強力ではあるけどMP消費も多いし使いどころは考えなきゃいけないわ。 なにせ今回は歩いててもMP回復してくんないからさー(`3´)
そのかわりフィールドではモコナハウスでいつでも全回復が可能だ。 序盤はMPを気にせずガンガン魔法でレベルを上げていこう。3くらいまで上げれば十分だろうか。
モコナハウスでは3人の寝言が聞ける。海ちゃんが不憫。
ラテック撃破シーンは省略。
よし、雪辱は果たしたわ!…けど取り逃がしちゃったわね。まったく逃げ足は速いんだから!
だが行き先はわかっている、村のそばにある青の塔だ。 回復とセーブを済ませたらそこに向かおう。
青の塔は画面もほんのり青色。
さてさて、この塔に入ってからがこのゲームの本番です。
取説を読めばわかることなんだが、本作では青の塔、緑の砦、赤の城を順番に攻略していくことになるんだ。
どのダンジョンでもやることはおんなじよ。各フロアで謎解きをして最深部にいるボスを倒すの!
謎解きの種類はいろいろあります。レバーを上げ下げして扉を開閉する迷路や、倉庫番やミグレインのようなものまであり、バリエーションはなかなか豊富です。
謎を解きながら迷宮を抜けていく構成は前作での風ステージを思い起こさせるわね。
だが、前作ほど簡単にはいかないんだよ。わりと序盤から手順が複雑な倉庫番をやらされたりするからな。
どうしても解けない場合は取説を開きましょう。 特に難しい幾つかのパズルのヒントが載っていますよ。
マニュアルにはヒントが掲載されている。遊ぶ前に読んじゃダメ。
ヒントというか、答えそのものよね。 これに頼るのは悔しいけど…子供向けなんだから答えを教えてくれるのは良心的なのかも。 大人は頑張って自力で解きましょう!
取説がない中古を買ったお子さんは周りの大人の人に相談しましょうね(^^)
行く手に立ちはだかるのは謎解きだけじゃない。多くの戦闘が3人を待ち受けているんだ。
それそれ。何戦かするとMPが尽きるでしょ? それで回復のためにモコナハウスを使おうとするでしょ? だけどダンジョンの中では使えないんですって! そんなの聞いてないわよ!?Σ(゜Д゜;)
いつでも回復できるなら緊張感もゲームバランスも何もないですから仕方ないんだと思いますが、戦闘バランスが厳しめなんですよね(^^;) 基本的に敵が強いので、攻撃にしろ回復にしろ魔法を使わないと苦しい戦いになりがちです。
そしてこのゲームには回復ポイントもない! ではどうするかというとアイテムを使うんだ。 敵を倒すと比較的高い確率で回復アイテムを落とすし、ダンジョン内の宝箱から入手することもできる。 とはいえドロップ運がないと詰むかもしれないからセーブデータはバックアップを取っておけ!
アイテムがなくなったらどうしようって緊張感が常に付きまとうゲームよね。 考えながら使っていかないとすぐに立ち往生しちゃうわよ!
だけど、前作に比べてずいぶんRPGらしくなったわよね。
それは開発元のパンドラボックスがRPG制作に長けていたことも大きい。 前作では原作付きゲームということであえて抑えていようだが、この厳しめのバランス調整が本来の持ち味だからな。
簡単すぎる、短すぎると言われた前作からは一転して手応え十分になりましたよね。
でもさ、RPGらしさを手に入れた反面、原作らしさが薄まった気がするのは私だけかしら? 前作だと3人はイベントでよく喋るし、それぞれの個性が発揮されてたと思うんだけど、今回はあんまり喋らないわよね?
ああ、確かにそうだな。 今回はずっと3人一緒に行動しているからだろう、一人あたりのテキスト量は多くない。 前作と比べて少ないというわけではないんだが、戦闘や謎解きの強化で総プレイ時間が数倍に増えているからシナリオの密度が下がったように感じられるんだろう。
ダンジョン内でのセリフって大半が謎を読み上げてるだけであんまり掛け合いとかもないですもんね。 そこは私も少し寂しいと思いました。
だからといって原作らしさがなくなったというわけではないと思う。 ステータス差や使用魔法の違いでキャラクターの特徴を出しているし、魔法を使う際のボイスもそれぞれ新録された。 3人の個性はテキストよりも戦闘シーンで発揮されているわけだ。
そっか、方向性は違っても原作らしさを出してることに違いはないってことか。
ライトに雰囲気を楽しめることに特化した1作目とゲーム的な楽しさを追求した2作目。 プレイヤーによって好みはあるでしょうが、どちらも遊べるということは幸せなことだったと思います。
初稿:2019年4月29日
最終更新:----年--月--日