◆ストーリー◆
(取扱説明書より)
◆ストーリー◆
魔法騎士レイアース、原作漫画は少女漫画誌の『なかよし』で1993年11月号から1996年4月号にかけて連載されていたわ。 この頃は毎月の楽しみだったのよね〜。
なかよし1994年8月号。テレビアニメ化決定の文字が躍っている。
さすがヒットメーカー集団のCLAMPというべきか、開始直後から大人気となり早々にTVアニメ化を果たしている。
連載開始から1年経たずにアニメ化されたこと、単行本にして全6巻しかないことによるエピソード不足から アニメオリジナルの物語が多く作られましたが、それらも好評を得て約1年間、全49話を走り切りました。
注目したいのは、その1年の間だけでゲームソフトが7作も発売されていることだ。
ファンタジーな世界観がテレビゲームに向いていたというのはあるだろうが、なかなかの偉業ではなかろうか。
それだけ人気があったことの証明ですね(^^)
この中から今回はゲームボーイ版の1作目を取り上げます。
3人は広い森に迷い込んでしまう。
あ、今回はスーパーゲームボーイでプレイした画面を用意してみました。 13色対応ソフトなのでフレームが専用のものになってますね。
いいわね!
主人公の3人はパーソナルカラーがはっきりしてるから、個性が際立つわ。綺麗な色してるじゃない。
3人は打倒ザガートの旅の途中に迷い込んだ森で、1枚の絵を見つける。 妙なことに3人とも別々の絵に見えているようだぞ。
同じ絵を見ているはずだが…?
すると風が、この絵にサインを見つけるわ。
この不思議な絵を描いたのは…なんと宿敵ザガートよ!Σ(゜Д゜;)
その刹那、3人は絵の中に吸い込まれてしまいました! 一体3人はどこへ…これからどうなってしまうのでしょうか? 知られざる魔法騎士の冒険が幕を開けました。
残されたモコナは何を思う?
3人の行き先は…。
絵に吸い込まれた3人が飛ばされた先は、それぞれが見ていた絵の中の世界だった!Σ(゜Д゜;)
別々の世界を旅して絵の世界からの脱出を図ることになるわ。 いつも3人一緒のことが多かったから一人旅は新鮮ね。
では全員の足取りを順番に追ってみましょう。
攻略順は誰からでも構いません。
光ステージ。
光が現れたのは、3つの勢力が牽制しあっている世界よ。 そのうち翼の生えた種族の街に降りたんだけど、別勢力が放った魔物に脅かされているみたい。
もちろんそれを黙って見逃す光じゃないよな。 自分のことは一旦おいて魔物退治の協力を買って出るんだ。
海ステージ。
海さんが落ちてきたのは、元いた森とは別の森の中でした。 ここで出会った喋るウサギのロテックに導かれ、森からの脱出を目指します。
ロテックは戦いには参加しないけど、最後までついてきてくれるのよ。 海との掛け合いは見ていて飽きないわ。
風ステージ。
風が降り立ったのはどこかの城の屋上だ。
脱出するには城の中の抜けて出口を探す必要があるが、内部は迷宮となっていて一筋縄ではいかなそうだぞ。
このステージは他と違って唯一、謎解き要素があります。 そのため攻略の難度は一番かもしれないですね。
このゲームはランダムエンカウント制だ。
その辺を歩いていれば戦闘になるぞ。
戦闘シーンは横視点で行われる。
コマンドは3つで、「攻撃」「魔法」「逃げる」から選ぶのよ。 詳しく説明するまでもないんだろうけど、「攻撃」はいわゆる剣を 使った通常攻撃ね。「魔法」はMPを使った強力な攻撃で、 その威力はほとんどの敵を一撃で葬り去るほどよ!
光の魔法攻撃「炎の矢」が派手に炸裂!
魔法はとにかく強力ですが消費MPも多いので乱用はできません。 しかしレベルが適正なら通常攻撃でも1〜2回で敵を倒すことができますし、 HPとMPはフィールドを歩いていればすぐに回復します。 このゲームは戦闘がサクサク進められるようにできているんですね。
レベルもサクサク上がるぞ。
最大レベルも「5」しかないし、すぐに到達できるだろう。
合流した3人は外を目指す。
全てのステージをクリアすると3人が合流し、 一緒に外を目指すことになります。 ところが出口を前に何者かが立ち塞がります。
最後の相手はやはり…!
ザガート!
でもどんな敵が相手だって3人の力を合わせれば怖くないわ。
こいつを倒せば感動のエンディングよ!
このゲーム、発売当時はあんまりいい評価を聞かなかったよな。
うん…ストーリーが短めだったり、
戦闘や謎解きが簡単でやりごたえやボリュームが
不足してることを責められてたのをよーく覚えてるわ(´Д`;)
3〜4時間もあればクリアできちゃうのは確かなんだけどさ…。
言われていることは間違っていないんですけど、 このゲームの評価すべきポイントはもっと別なところにあると思うんですけどね(^^;)
おさらいになるが、レイアースの原作漫画は『なかよし』に 連載されていた。その読者層である小学生くらいの女子に 向けて制作されたと考えるべきだろうな。
とすれば、ゲーム慣れしてない層に向けて あえて難易度を下げ、繰り返し遊べるようにする 意図があったと考えられます。
だから、このゲームはゲーム性よりも演出の方に 力を入れられてるわね。グラフィックの質はゲームボーイということを差し引いても高いし、 戦闘シーンのアニメーションは細かくよく動くしね。
アイコンの表情も多彩でころころ変わる。
戦闘の際、掛け声や魔法の名前を叫ぶことにも驚きました。 わざわざアニメ版の声優が声を当ててるんですよね。 ゲームボーイなので音質はちょっとよくないですが、 ちゃんとアニメと同じ声だということはわかりましたし感動しましたよ。
マップの一見何もない場所に行っても、何かしら反応があったりするのも面白いな。 攻略上必要があるわけじゃないが、探索が楽しくなるし何より飽きさせない。
窓や行き止まりを調べるだけでも反応が返ってきたりする。
ストーリー面で言うと、3人を単独行動させたことで 全員が均等に活躍できたのも良いところよね。 こういう原作付きゲームって一部のキャラに 出番が偏ることはよくあるから。
原作らしさをきっちりと出す、当たり前のことですが、 当時の多くのキャラクターゲームがなかなかできていなかった ことを達成できている点が素晴らしいと思います。
原作付きゲームとは、子供向けのゲームとはどうあるべきか、その答えのひとつを見せてくれたゲームだったな。
初稿:2019年4月28日
最終更新:----年--月--日