眠り薬と赤い水

バーニングペーパー ゲームボーイ|ゲームレビュー

ROMカセット

タイトル画面

虫焼きゲーム

◆ストーリー◆

平和な国「ニューランド」は、太陽ギラギラの砂漠や海があるかと思うと、森や湖など豊かな緑にあふれ、自然の恵みをすべて散りばめた箱庭のような国です。 この「ニューランド」にある小さな町「マイヤ」に、一人の博士が暮らしていました。 博士は、バイオテクノロジーの研究に優れていて、自ら開発したカエル型ロボット「ケロンピー」を助手に、日夜、虫を使って様々な実験をしていました。 博士の夢は巨大なミツバチを造り、大好きなハチミツをたくさん集めることでしたが、ある日、悪性ウイルスの侵入した薬液をこぼしてしまい、凶暴な虫たちを生み出してしまったのです。 虫たちは「ニューランド」全土に広がり、豊かな自然を食い尽くしていきました。 虫退治に行った「ケロンピー」もボコボコにやられてしまい、困った博士はその技術の粋を集め、太陽光線によって虫を退治するスーパーロボット「バーニングマン」を完成させたのです。 かくして、虫退治への使命感に燃える「バーニングマン」の冒険の始まりです…。

(取扱説明書より)
ピータン

虫眼鏡を模したスーパーロボット『バーニングマン』を操作して虫退治をするアクションゲーム、それが『バーニングペーパー』だ。

更科みどりこ

この騒動、だいたい博士のせいじゃない(´Д`;) ていうかまた虫なの!?しばらく虫は勘弁してほしいんだけど。

肴倉もろみ

虫眼鏡で退治するということは、太陽光で虫をジリジリ焼くんですね。昔やったことありますよ。

ピータン

違うわ!Σ(゜Д゜;) 焼くのは虫じゃなくて紙だ! ビルの壁に貼ってあるポスターを焼き切って、燃え落ちる紙片に虫を巻き込んで画面外に落下させるんだ。

更科みどりこ

それって回りくどいけど焼き殺すってことよね。なかなかエグいわ(´Д`;)

肴倉もろみ

子蜘蛛を虫眼鏡で焼くと『ボンッ!』という音がして破裂するんですよ〜。ビックリしますよね。

更科みどりこ

もろみの実体験の方がもっとエグい!(´Д`;)

変則シューティング

上からビームを当ててポスターを焼き切り、虫ごと落下させる。

ピータン

ビルの上にいるのがバーニングマンだ。 画面左上の看板に表示されている数字がノルマで、その数だけ虫を撃退するとクリアとなり次の面に行けるようになる。

肴倉もろみ

バーニングマンはビームでポスターを焦がして切ることができます。 プレイヤーが直接動かすのはビームの照準なのですが、バーニングマンは真下にしか焦点を合わせることができないので 焦点を横に動かすとバーニングマンも合わせて動きます。

更科みどりこ

で、焼き切って燃え落ちたポスターが下にいる虫を巻き込んでいくと。 プレイ感覚はシューティングゲームに近そうね。インベーダーゲームを彷彿させるわ。

ピータン

おや、虫は苦手じゃないのか?

更科みどりこ

ま、これぐらいならなんとかね。 このゲームの場合はディフォルメ具合が絶妙だし、 虫といいつつ虫じゃないデザインも多いみたいだから(^^;)

肴倉もろみ

上から下に撃つという形は変則的ですけど斬新ですよね。 とっくに出尽くしたと思われていた固定画面シューティングに新たな形を提示してくれたことに驚かされました。

基本的な攻略法

更科みどりこ

虫を退治するためのポスターには限りがあるから…。 変な切り方して無駄にしないようにしたいわね。

ピータン

かといって気にしすぎてあまり小さく切ると、虫をうまく巻き込まなかったりするんだぜ。

肴倉もろみ

余裕がある時はわざと大きく横長に切って、複数の虫をまとめて落とすこともできますね。 動きが掴みづらい虫も倒しやすいメリットがあります。

横長に切って…。

下にいる虫たちを一網打尽!

ピータン

虫に直接ビームを当てれば後退させることができる。置きエサも使ってうまく誘導すれば一網打尽を狙えるぞ。 他にも様々なアイテムが登場するからその場に応じた判断が大事だ。

更科みどりこ

ポスターの張りなおしができるのはいいわねー。 チマチマやるのは性に合わないから、ムダ遣い上等でいくわ!

こんな焼野原のような状態からでも…。

アイテムを使えばすぐに元通り!

肴倉もろみ

状況判断が大事って聞いたばかりですよね!?Σ(´Д`;)

多彩な虫の攻撃

虫たちのパターンは多彩。弾を撃って攻撃をしてくる種類も。

ピータン

虫たちはただ登ってくるだけではない。それぞれ様々な能力を持っていて応戦してくる。 バーニングマンが攻撃を受けたり、直接虫に触れてしまうと1ミスとなってしまうんだ。

肴倉もろみ

ビームを撃つことばっかりに集中してると、ついバーニングマン本体から注意がそれてやられちゃうことがあるんですよね(^^;) 分かっているつもりなんですけど・・・。

ピータン

虫の種類は37種類。バーニングマン目がけて弾を撃ってくる虫や置きエサを奪うUFOキャッチャーのような虫、せっかく落とした虫を跳ね返してくるトランポリンのような持つ虫までバリエーションは豊富だ。

虫を引き寄せる置きエサと、回収に現れるUFOキャッチャーのような虫。

更科みどりこ

本当に多いわよね。全種類それぞれが個性的だし。 これだけいると覚えるのも大変だわ〜(^^;)

起死回生のジャンプ

肴倉もろみ

あっ! 虫がビルの上まで登ってきました!Σ(゜□゜;)

追いつめられた時の最後の手段、ジャンプ。

ピータン

落ち着け、接触しない限りはミスにならないから焦るなよ。 屋上まで登ってきた虫はジャンプでかわすことができるんだ。

更科みどりこ

登りきられてもまだ終わりじゃないのね。 上にはポスターがないから倒す方法はないけど、時間がたてば消えていくみたい。

肴倉もろみ

このギリギリまで追い詰められる感じ、白熱しちゃいます(^^)

ボス戦は直接対決

5面ごとにボス戦となる。ビームで弱点を狙え!

更科みどりこ

これは最初のボスね!雑魚と違ってボスはビームを直接当てて倒すんだっけ。

ピータン

その通り。ビームは各ボスキャラが持っている弱点に当てなければダメージにはならない。 この大蜘蛛の場合は背中の4つの目玉だな。

弱点の目の数が減ると、スピードアップしてさらに強くなる。

更科みどりこ

う、この目玉をつぶす感じはちょっと苦手かも…(´Д`;)

肴倉もろみ

蜘蛛の巣を飛ばしてくるのが厄介ですね。 AボタンとBボタンの同時押しで撃てる『殺虫砲』で動きを止めてから狙いをつけるといいでしょう。

すぐれた設計思想

やられたボスは爆発する。

肴倉もろみ

あっ!大蜘蛛が『ボンッ!』っと破裂しましたよ! このリアルさ、やっぱり製作スタッフも実際に蜘蛛を焼いてみたことがあるんでしょうか?

更科みどりこ

たぶんやってないと思うわよ・・・(´Д`;) その話まだ引っ張るの?

ピータン

ゲームボーイは貧弱なハード性能ゆえにアイディア勝負のゲームが多いが、ひとつの優れたアイディアに頼った一発勝負になっているもの少なからずある。 しかし本作はそうじゃないんだよな。

肴倉もろみ

紙を切って虫を倒すというアイディアを活かすために緻密な調整がなされているのが好印象です。

更科みどりこ

本当によくできたゲームって、こういうものよね。 一風変わってて奇抜にも見えるけど、基礎がしっかりしてるからちょっと触っただけで楽しさがわかるわ。こんなのは貴重よ。

初稿:2018年10月13日

最終更新:----年--月--日

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