眠り薬と赤い水

きね子U ファミリーコンピュータ ディスクシステム|ゲームレビュー

ディスクカード表

ディスクカード裏

タイトル画面

きね子U

更科みどりこ

あら、Uもやるの?

ピータン

せっかくだしな。
と言ってもシステムは前作から変わりないし、ステージ紹介だけにとどめるつもりだが。

肴倉もろみ

きね子はその画期的なシステムが生み出す熱中性により高い評判を得ましたが、ステージ数が少ないという意見も多くありました。 1作目で虜になったファンはUの発売を待ちわびていたことでしょう(^^)

ピータン

1作目が出た時点でUの発売は予告されていたからな。 これも内容に自信があったことの証だろう。

更なる10ステージ

ステージ1:レーダー

肴倉もろみ

こちらが新ステージ1の『レーダー』です。 動かない部分が多く、動いているレーダー波も競う句的な動きをしているためわかりやすいです。 初めてプレイする人はまずこのステージでシステムに慣れてみましょう。

ステージ2:ミルク・クラウン

更科みどりこ

ステージ2はミルクの一滴が作り出す王冠が美しい『ミルク・クラウン』よ。 ちゃんと遠近法で表現されてて、大きい粒は手前で大きなクラウンに、小さい粒は遠くで小さなクラウンになるわ。

ステージ3:アスタロス

ピータン

ステージ3は巨大な宇宙要塞『アスタロス』だ。 何やら下部から触手のようなものが伸びていて気持ち悪いな(´Д`;) 左から右にゆっくり移動するが、出現するたびに高さが変わるため惑わされないようにしよう。

ステージ4:ハタオリ

肴倉もろみ

ステージ4は『ハタオリ』…機織りです。 経糸と緯糸が紡ぎだす美しい模様に目を奪われますね。 カラフルなおかげでピースを置く場所の目安はつけやすいと思います。

ステージ5:スペース・アンリミテッド

更科みどりこ

ステージ5は『スペース・アンリミテッド』。 まるで3Dシューティングみたいな奥行きのある映像ね。 上下の縞模様の色が逆になっていることに気が付いたかしら? それがわかればどちらかに割り振れるわ。

ステージ6:トマト

ピータン

ステージ6の『トマト』。その名の通りトマトがただただ落ちてくるだけである…なんなんだこのシュールさは!(´Д`;) 落ちる方向は上から下方向で固定されているから向きを合わせやすく、比較的やりやすいステージとなっている。

ステージ7:ビリヤード

肴倉もろみ

赤白3個ずつの球が走る『ビリヤード』です。 球が壁際で反射するので、どのピースが壁際なのか見分けてから組み立てるといいですよ。

ステージ8:ポリゴン

更科みどりこ

ステージ8は『ポリゴン』。多角形を意味する英単語ね。 画面がどんどん三角形や四角形や八角形やらで覆われていくわ。 このステージはとにかく原色ビカビカ(´Д`;) 根を詰めると目がやられちゃうから休憩を挟んだ方がいいわ。

ステージ9:ヨーチエン

ピータン

ステージ9は『ヨーチエン』だ。 これを初めて見たときは唖然とした…。 なにせ姿かたちの同じ子供たちがマスゲームをしているんだからな(´Д`;)

更科みどりこ

みんな同じような動きをするから厄介極まりないわよね(^^;) プレイ中の画面なんてこんなのよ。

まずは面食らうこと必至の48ピースモード

肴倉もろみ

攻略法ですが、まずは園児たちの上下の向きを揃えます。 次に左右の向きですが、よく観察すると左側の空間が僅かに狭いことに気が付くでしょう。 向きを揃えたらあとは地道に横の繋がりを見つけていきます。 おそらく前作と今作を通じての最難関ですね。

ステージ10:レーザー・ファイター

更科みどりこ

さて、Uもいよいよ最後のステージね。 タイトルは『レーザー・ファイター』。レトロな横スクロールシューティングのような画面よ。 真ん中に出るゲームオーバーの文字と背景の地形が大きなヒントになるから、最終面にしてはあまり難しくはない感じよね?

肴倉もろみ

普通にクリアするぶんには『ヨーチエン』の足元にも及びませんね。 しかしそれでは最終面らしい印象は残せません。 このステージに隠されたギミックについて知っていただきましょう。

更科みどりこ

何かあったっけ(^^;)

ピータン

その様子では気が付いていないんだな。 このステージでは十字キーで自機を移動し、ボタンでレーザー弾を撃てるんだ。 つまり本当にシューティングとして遊べるわけだな。

肴倉もろみ

2プレイヤー側のコントローラーでも操作できます。 ぜひゲームオーバーにならないようにパズルを完成させてみてくださいね(^^)

更科みどりこ

は?(´Д`;) フィールドがバラバラに分かたれて、自機の位置も向きもわかんないままでシューティングしろっていうの? そんなの無茶でしょ!

ピータン

確かに超絶な難易度になるし、根本のパズルと関係ないから無理にチャレンジする必要はない。 だがこれにより最終面らしいインパクトを残せているのではないだろうか。 達成できたら自慢していいぞ。

更科みどりこ

うーん…。

自機と敵はいずこ?

更科みどりこ

いや無理無理!(゜Д゜;)

販売形態と入手性

肴倉もろみ

というわけで前回と合わせて『きね子』2作品を紹介しました(^^)

更科みどりこ

Uは前作と比べて少し易しくなった印象があるわね。

ピータン

『レーダー』や『トマト』なんかはそうだな。 半面『ヨーチエン』はかなりの高難度だし、簡単になったというよりは難易度の幅が広がったという方が正確かな。

肴倉もろみ

きね子は先にUをプレイした人も多いタイトルです。 続編だからと言って安易に難易度を上げなかったのはポイントですね。

更科みどりこ

そうなんだ。

ピータン

きね子は1作目とUで販売形態が異なり、1作目はパッケージ専売、Uは書き換え専売となっていたことは前回に取り上げたな。 このことがユーザー側の入り方にも影響を与えている。

肴倉もろみ

早く遊べますが価格の高い1作目と、少し遅れるものの安上がりなUという構図です。 お小遣いの少ない子供たちの中にはUだけ遊んだという人も少なくないんですね。

更科みどりこ

なるほどね、Uの序盤に易しいステージが多いのもそういった事情を考慮していたのかもしれないわね。 考えすぎかもしれないけど。

ピータン

また、販売形態の違いにより各時代での入手何度も異なる。 ディスクシステムは1988年をピークとして次第に勢いを失い店頭でパッケージを見ることは減っていくが、店頭書き換えは1993年まで継続された。 その後も2003年まで任天堂のディスクカード係にて書き換えサービスを受け付けていた。

更科みどりこ

2003年までは書き換え専用のUが入手しやすかったのね。

肴倉もろみ

しかし現存するものは1作目の方が多いんです。 Uは再度上書きされてしまうことが多かったようで、今ではあまり見かけることはなくなりました。 1作目はパッケージ専用ということで上書きが躊躇われた面もあるようですね。

ピータン

将来的に手に入りにくくなりそうなものは、あるとわかっているうちに買っておかないとな。

更科みどりこ

それもそうだけど、いつの日か過去に出たゲームがいつまでも買えるようになってほしいもんだわね。

初稿:2020年6月23日

最終更新:----年--月--日

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