今回は三菱鉛筆の話をしましょう。 鉛筆をはじめシャープペンシルやボールペンなどの社会生活に欠かせない筆記具を多く手掛けている企業です。
1887年に創業してからの業績は堅調そのもので、その品質は日本だけでなく海外でも高く評価されている。 近年も芯を回転させる機構を備え尖ったまま使い続ける事ができるシャープペンシル『クルトガ』が大ヒットしたことは記憶に新しい。
三菱鉛筆は1970年代から2000年代にかけて、鉛筆やシャープペンシルの替芯を購入した人に対しプレゼントキャンペーンを行っていたわ。
『カップめん消しゴム』や『かみつきばあちゃん消しゴム』などは子供たちの間で爆発的な人気となったから、覚えている人も多いかもしれないな。
景品の内容は毎年変わっていたので、今年は何をくれるのかといつも楽しみでしたね(^^)
今回はそんな多種にわたる景品の数々から、1995年に配布された『スーパーマリオ アクション定規』を取り上げることにしよう。
選手ごとの得意分野が設定された。
この定規の板面にはイラストが描かれているのですが、角度を変えると見える絵柄が変化する仕掛けが程来れされいるんです(^^)
これはステレオ印刷という加工法だ。 図柄の表面を凹凸になるように印刷しており、見る角度による光沢の変化によって図柄が出えたり消えたりする仕組みなんだ。
うまく動かせばまるでアニメーションしているように見えるのよね(^^) 不思議な面白さがあって、ずっと見つめていたくなるのよ。
前置きが長くなってしまったが、実物を見ていくことにしよう。 全部で5種類あるからな。
これはマリオがチョロプー達に襲われているところね。 走っていたところに地面の中から突然飛び出してきたから、マリオもびっくりしているみたい。
チョロプーは何もないと思っていた場所から壁を突き破って現れるので、ゲーム内でも焦らされる敵キャラですね。マリオの気持ちはよくわかります(^^;)
水中を軽快に泳いでいたマリオだが、寝ていたグースカを起こしてしまったことには気が付いていないようだ。 激しい体当たりをまともにくらってしまった(´Д`;)
グースカは普段は寝てるけど、近づくと目を覚まして高速で追いかけてくるのよね。 一匹起こして慌てて逃げようとしたら周りのグースカも連鎖的に起きだして、集団に追いかけられることになった怖さは忘れられないわ(´Д`;)
こちらでは前後からテレサに囲まれてしまっています。 なんとかしのいでいるようですが、巨大なアトミックテレサの出現にはさすがに驚きを隠せないようですね(^^;)
テレサはただでさえ踏みつけやファイアボールが効かない厄介な相手だからな。 しかし恥ずかしがり屋であるという弱点は変わらず、顔を合わせると動けなくなってしまう。 見慣れればどうということはないだろう。
森の中でヨッシーが好物の木の実に舌を伸ばしているところだわ。 ヨッシーの旺盛な食欲を感じさせるワンシーンね。
このイラストはシンプルなのですが、駒割りがスムーズなためアニメーションが滑らかに見えてスピード感があります。動かす楽しさは随一ですね。
最後は宿敵クッパとの決戦模様だ! しかしマリオが甲羅を持ち出した途端、怯えるように踵を返してしまう…。なんだか雲行きがおかしいぞ(´Д`;)
終いには当たった甲羅がよほど痛いのか泣いちゃったわ。 大魔王としてはちょっと情けないところを見せちゃったわね(^^;)
これらは見ていただいた通り『スーパーマリオワールド』の世界観がモチーフとなっています。 クッパは別としても、残りの4枚は本作で初登場したキャラクターがメインとなっていますね。
既にスーパーマリオワールドの発売から5年が経過していたが、まだまだ人気は継続していた。 この定規も欲しがる人はたくさんいたようだ。
でも簡単には手に入らなかったのよね。 確かスピードくじで当たりを引かないといけなかったのよ。
200円級または300円級の替芯1個を購入で三角くじを1枚を引くことができ、当たりくじと引き換えで1個貰うことができました。1ロットあたり100本のくじが入っていて、当たりくじは25本、ハズレは75本の割合だったそうです。
実質25%か…。わりと低い感じがするな。
道理でなかなか当たらなかったわけだわ(^^;)
5枚全部揃えようと思ったらかなり大変よね。
替芯も高いものじゃないけど子供のお小遣いには厳しいのよ。
親に買ってもらおうとした子もいるだろうが、それも難しかっただろう。 替芯なんて簡単に使いきれるものじゃないし、 当時はシャープペンシルが持ち込み禁止だった学校も多かったからな。
そういえばシャーペンをもっていって没収されていた子もいたっけ…時代だわあ。 そういえばこの定規はもろみの私物でしょ?よくコンプリート出来たわね。
それはもう、毎日で漢字の書き取りをしてコツコツ芯を使い切っていたんです(^^)
思ったより正攻法だった!Σ(゜Д゜;)
欲しいものを手に入れるための執念というものは恐ろしいな…。 まあ、勉強に身が入ったなら良かったんじゃないか。
初稿:2021年10月17日
最終更新:----年--月--日