(^3^)〜〜〜♪
おお、いつになく機嫌がいいな。
これは…あれだね!(`・ω・´)
グンペイで30万点取ったよー♪
やっぱりそういうことだよな、うん(^^;)
ほんと好きだよね(^^)
今日のはカラー版かな?
うん、『GUNPEY EX』だねー。
ワンダースワンカラー用ソフトだよ♪
ワンダースワンにカラーがあったのか!?
そこからなのー!?Σ(^^;)♪
ええと、2000年12月9日に発売されたワンダースワンの上位機種だね。 ゲームギアと同じSTN液晶を採用してカラー化を実現したよ。 モノクロ機と比べて価格が高いとか残像が目立つとか欠点もあったけど、最終的に国内で150万台を売り上げたんだ。
モノクロのソフトも動かせるのがポイントだよー♪ これ以降のワンダースワン用ソフトはカラー専用のものとモノクロ・カラー両対応のものが出るようになるよ。
GUNPEY EXはワンダースワンカラーと同時発売なんだよね。 だから初のカラー専用ソフトの一つってことになるかな。
ちなみに『たれぱんだのぐんぺい』からちょうど1年後のリリースなんだよ♪
てことはワンダースワンだけで3つもグンペイを出したのか…。 そんなに時間経ってないのにちょっと出しすぎなんじゃない?
グンペイはワンダースワンを代表するオリジナルゲームだから、カラーを出すにあたって宣伝的な意味合いも強かったんじゃないかな?
でも元々モノクロで遊べるように作られたゲームだからなあ。 カラー化の恩恵って何かあったのか?
赤・青・緑に彩られた3色のライン。
まずラインに3色の色が付くようになったねー♪
赤と青と緑、カラフルだね(^^)
同じ色のラインで繋げるといいんだっけ?
だねー、同じ色で揃えると3,000点のボーナスが入るよ♪ それとフラッシュ(爆発)の時間が長くなって後付けもしやすくなるね。 ハイスコア狙いなら積極的に狙っていきたいよ♪
同色繋ぎにはボーナス点がある。
ふーん、無理やり付け足したルールなのかと思ったけど、意外と面白いな。 同色繋ぎのボーナスが大きすぎるから当然狙うんだけど、そんな都合のいいパネルばかり出ないから どこで見切りをつけるか考えてるうちに夢中になっちゃう。
何手も先を読んで繋いでいかなきゃだね。 この新システムでゲームとしての深みが大きく増したと思うよ。
うんうん、うまくやればどんどんスコアが伸びて楽しいよー♪
あと違うところと言えば、ストーリーモードがなくなっちゃったんだよね。 だからこのゲームにキャラクターは出てこないよ。
ありゃ…代わりに新キャラ作ったりとかもしなかったのか。
それで代わりに入ったのがタイムアタックモード♪ 制限時間内に何点取れるか競うんだ。
ストーリーモードと入れ替わりに入ったタイムアタックモード。
制限時間は2分か5分のどっちかを選ぶんだね。 ベストスコアを出すためには瞬時の判断や正確な操作が大事だし、このモードで練習すると上達が早いかも。
他のモードは今まで通りだから省略させてもらうね。 ごめんねー。
細かいところだけど、中断セーブができるようになったのも嬉しいね♪
いくら短時間でプレイできると言っても、どうしても途中で止めたくなる時はあるからね。 上達すると長引くことも多くなるし、地味だけど重要な変更だよ。
とは言え一度集中力を切らしてるわけだし、途中から再開するのは大変そうだ。 すぐゲームオーバーにならないように気合を入れとかないとな。
様々に用意された壁紙。
背景の壁紙はスタートボタンでポーズ中にA・Bボタンで切り替えられるよ。 これも風光明媚でキレイなんだよー♪
色使いがとっても素敵だね(^^)
ゲーム内容に直接関係しないけど違った気分で遊べるよ。
ふふーん、これはゲーム中に隠されたいろんな条件を満たせばどんどん新しいのがもらえるよー♪
隠された条件を達成すると壁紙はどんどん増えていく。
へえ、収集要素もあるのか。全部でどのくらいあるんだ?
う、それは公表されてないからちょっとよくわかんない(;Д;) ハイスコアで解放されるのはいくつか確認してるけど、他にも条件あるかもしれないからねー…。 見つけたら教えてほしいよー。
グンペイフリークのひゅるるちゃんに見つけられないんじゃ私たちには無理だと思うよ?(^^;)
実はあんまりこっちのほうはやりこんでないんだよねー。 私はモノクロの方をやることが多いよ。
モノクロの方が面白い?
やっぱり同色繋ぎは複雑だから苦手だったり?
そうじゃなくって、好みの問題かなー? 初代のシンプルさが好きってだけだねー。 でもEXもたまにやりたくなるんだ。スコアが伸ばしやすいのは単純に楽しいしね♪
同じようでも触ってみると違う魅力があるよね。 製作スタッフもカラー化した時にどんな付加価値を付けるかってところは悩んだだろうけど、上手にアレンジされてると思うよ(^^)
ワンダースワンカラーと同時発売のカラー専用ソフトは3本あったけど、 話題性はスクウェアの『ファイナルファンタジー』に取られちゃったんだよね。 そっちは本体同梱版も出たし。
スクウェアが問題を起こして任天堂と絶縁状態になったからワンダースワンに参入したんだっけ。 FFはスクウェアのメインタイトルだしファミコン以来の移植作ともなればそっちに注目が集まっちゃうのも仕方ないのかな?
だけどFF目当てで本体を買った人の2番目に買うソフトに『GUNPEY EX』が選ばれることも多かったんだよね。どっちもワンダースワン普及の立役者だよ♪
…でも私はグンペイの方が好き♪(^^)
やれやれ、結局それか(^^;)
さあ、お勉強の時間よ。
今日はワンダースワンカラーの誕生に纏わる数奇な出来事について話してあげましょうか。
バンダイがせっかく新ハードのワンダースワンを出したのに、少し先に出た任天堂のゲームボーイカラーが流行しちゃって世の中がフルカラーを推す風潮になってたから慌ててカラー化したんでしょ?(^^;)
その認識は間違っていないけれど、じゃあどうしてゲームボーイカラーは開発されることになったんだと思う?
ええ…なぜでしょう?(^^;)
ゲームボーイが発売されて時間が経っているので、そろそろ後継機を出す頃合いだと判断しても不思議ではなさそうですが。
実はね、任天堂にはそもそもゲームボーイカラーを出す予定そのものがなかったのよ。 計画外だったものを急遽開発したわけ。
そうなんですか!?Σ(^^;)
言われてみれば、ゲームボーイカラーの登場は些か唐突なものだったな。 すでに次世代機ゲームボーイであるアドバンスの存在が示唆されていたところで突然発表されたものだから驚いた覚えがある。
どうして予定のなかったゲームボーイカラーを開発したか? 答えはワンダースワンに対抗するために他ならないわ。
なんだかとんでもない話になってきたわよ(´Д`;)
ほええ? でもゲームボーイカラーはワンダースワンより早い発売でしたよね。 その話が本当だとすると、一体どんなスケジュールで開発が行われていたんですか?(^^;)
バンダイは1997年当時、開発中だったワンダースワンの販売をあろうことか任天堂に持ち掛けたわけ。 だから任天堂はかなり早い段階でワンダースワンの存在を知っていたのよ。
嘘でしょ、なんでそんなことしたの!?Σ(゜Д゜;)
正確なところはわからないわ。 バンダイはそれ以前のハード事業がうまくいってなかったから、ノウハウや販売網を頼ろうとしていたのかもしれないわね。
しかし任天堂がそんな話を承諾するわけはあるまい。 既に陳腐化したと思われたゲームボーイの立て直しに成功し、ポケットモンスター金銀などの大型タイトルを控えていた時期だったはずだ。
当然交渉はまとまらなかったわ。 だけど任天堂はライバルハードの登場に危機感を覚えて、慌ててゲームボーイカラーの開発に踏み切ったのよ。
ワンダースワンはゲームボーイより高い解像度とモノクロ階調数を持っていたし音質も良かったけど、任天堂はスペック的にそれほど大きく上回るものではないと踏んでカラー化によるビジュアル面での差別化を図ろうとしたのね。
でもさ、ゲームハードの開発ってそんなにすぐできるものなの?(´Д`;) いくらマイナーチェンジとはいっても課題が多そうなんだけど。
初代ゲームボーイが出た当初、セガが対抗してカラー液晶を搭載したゲームギアを出したときは電池消費の速さや滲みによる残像が問題になったりしたな。
初代ゲームボーイはもともとコストを考えてモノクロ液晶にしていたけれど、この頃にはカラー化してもコストを抑えられるようになっていたわ。 ちょうどシャープから新しい液晶の売り込みがあったことも幸いして短期間での開発に成功。 ワンダースワンに先鞭をつける形で発売されることになるのよ。
すると任天堂の目論見は当たったわけだ。ゲームボーイカラーは今日までに全世界で4,900万もの台数を売り上げる大ヒット商品になったんだからな。
そんなに売れたんですね。世間のカラー化に対する潜在的な要望はそれほどまでに高かったのでしょうか。
まあなあ、ゲームギアだって1千万台以上売れていたわけだしな。 あれだけ欠点のあった液晶を使っていてこんなに売れたんだから、当時から求められていたものではあるんだろう。
てそんなに売れてるのを目の当たりにしちゃったから、バンダイだってカラー化に舵を切りたくもなるわね(^^;)
だけどその判断はちょっと早計だったわね。
この時代バンダイも自ら『たまごっち』や『デジタルモンスター』を流行らせたように、キーチェーンタイプのLSIゲームが大きなブームになっていたわ。 ワンダースワンはその次を狙った商品だったはずなのよ。
ああ、カートリッジ交換式のLSIゲームを作ろうとしたってことか。 ワンダースワンのローンチだったグンペイも『へのへの』というLSIゲームが原型だし、理解できるアプローチだ。
そう言えばゲームボーイもカートリッジ交換式のゲーム&ウォッチを作ろうとしたのが始まりでしたよね。 ワンダースワンはゲームボーイと同じような発想で生み出されたんですね。
ワンダースワンの企画にはかつて任天堂でゲームボーイ開発に携わった横井軍平さんが深く関わっていたという。 当然意識はしていたろうな。
据え置き機の性能がどんどん上がる中でもっとシンプルなゲームに回帰するというコンセプトがあって、そのカジュアルさが受けていたのに自分からゲームボーイと同じ土俵に上がってしまったのよね。
差別化してたポイントを自分から失っちゃったのね。 確かにそれまでは別物として見てたはずなのに、ワンダースワンカラーが出てからはゲームボーイに追従する2番手っていう印象が付いちゃったかもしれないわ。
経営陣がゲームボーイに勝とうとして色目を出しちゃったのね。 ワンダースワンカラーは150万台売れたけれどバンダイ社内では販売不振とみなされて、ほんの1年半後の2002年7月には液晶画面を改良した最終機『スワンクリスタル』まで投入するけど市場はどんどん先細っていくわ。
ほんの3年ちょっとのうちに3機も出してるあたり迷走してるよなあ(´Д`;)
気づいたんだけど、ワンダースワンカラーってゲームボーイアドバンスと発売日が近いわよね。 てことはゲームボーイカラーじゃなくてこっちと比較されたんじゃない? だとしたら相当分が悪そうなんだけど。 2Dゲーム機最強とまで言われたハードよ?(^^;)
実際その通りよ。 ワンダースワン陣営も良作を根強く送り出していたけれど、似た方向性のハードではスペックの差が大きく響いてしまったわ。 スワンクリスタルを発売して数か月後、バンダイはハード事業から撤退してしまうの。
当初のコンセプトを貫いていればもう少し長く続いていたのかもしれない、というのは考えてしまうな。 実際はどうだかわからんが、そう思えるだけの魅力はあった。
ワンダースワンカラーの誕生に纏わる話はこれで終わりよ。どうだったかしら?
いやあ…ゲームボーイカラーがワンダースワン対策として開発されたというのは驚きました(^^;)
でも裏を返せば、ワンダースワンのおかげでゲームボーイカラーができたってことよね。
そうだな、ワンダースワンがなければゲームボーイカラーはなかった。 そしてゲームボーイカラー向けの数々のヒット作も作られることはなかったし、もし作られたとしても違う形になっていたろうな。
それとこの件で任天堂は新ハードに旧ハードとの互換性を持たせることの重要性を知るわ。 互換性があればそのハードで遊べるゲームが増えてユーザーの選択の幅が広がることに気が付いたのよ。
そっか、ゲームボーイカラーは任天堂が旧ハードと互換性を持たせた初めてのハードになるのね。 ワンダースワンが任天堂に与えた影響ってかなり大きいんじゃない?
任天堂、ひいてはゲーム業界に絶大な影響を与えていたんだと今ならわかりますね。 事業としては振るわなかったかもしれませんが、ワンダースワンの登場はゲーム業界にとって大きな一大転機だったのでしょう。
初稿:2020年7月17日
最終更新:----年--月--日