1974年に誕生したキティちゃんことハローキティ。 45年以上が経過した現在もなお、比類ないスター性で人々に可愛さとときめきを与え続けてくれています(^^)
よ、45年以上!Σ(゜Д゜)
ちっとも古びていないから気にしていなかったが、言われてみればそんなになるのか…。
それで今回は、1999年にハローキティ生誕25周年記念としてゲームボーイ用として発売されたソフト『ハローキティのマジカルミュージアム』を紹介したいと思います。
45年って聞いた後だから少しインパクトが減っちゃうけど、25周年は立派な記録よね。 それを記念して作られたって言うんだから期待していいのかしら。
サンリオネタはもろみの独擅場だからな、任せたぞ。
『S』からスタートしゴールである『G』を目指す。
こちらがゲーム画面です。スタート地点から出発して、キティちゃんをゴールに導きましょう。
え。それだけ?ずいぶん簡単なルールね。
ふむ、子供向けということなのか?
ひたすら左右に行ったり来たりするキティ。
あっ!?Σ(゜□゜;)
待って待って、上から回り込みたいのに十字キーを押しても上に行かないんだけど!
ええ、それでいいんですよ(^^)
それどころか勝手に行ったり来たりして、ちっとも言うこと聞いてくれないわあ! これ壊れてるんじゃないの?(´Д`;)
キティちゃんを動かすなんて誰が言いましたか?(^^)
!?Σ(゜Д゜;)
あー…、そういうことか。
プレイヤーはこのバーを操作する。
このゲームで動かすのはキティちゃんじゃありません。 キティちゃんは自動的に歩き回るだけで、プレイヤーが操作するのは画面上にあるバーなんです。
バーが開いてキティは進む。
Aボタンでバーの開閉ができるんだな。 バーが開いてキティが前に進んだぞ。
しかしゴールとは反対側へ。
あれ?だけど今度はゴールがある下じゃなくて上側に行っちゃったわ。
キティちゃんはバーに当たったとき、バーに書いてある矢印の方向に転換するんです。 向きはBボタンで変更できますよ。
ようやくゴールへ。
ふう、やっとゴールできたわ…(´Д`;) でも独特だけどルールさえわかってしまえばやることはシンプルね。 AボタンとBボタンしか使わないし。
ゴールまでの道筋を考えて試行するタイプのパズルゲームなのか。
右上の青い球体が『おじゃまボール』。決して触ってはいけない。
ですが、じっくり考えてばかりもいられません。 ステージによっては『おじゃまボール』が登場し、キティちゃんと同じように画面内を動き回っていることがあります。
おじゃまボールは触れると即ミスになるのか(´Д`;) これを避けつつゴールに行く導線を考えなければいけないんだな。
おじゃまボールをキティがいない方向に逃がしたり、隙間に閉じ込めたりして安全確保しなきゃだわね。 でもバーを切り替えるタイミングがシビアだったりするし、これは頭が疲れるわ〜(´Д`;)
難易度はお好みで。
オプションで難易度が選べるようだな。 『かんたん』『ふつう』『むずかしい』と3段階か。
『むずかしい』モードは『かんたん』『ふつう』のいずれかで全ステージ踏破すると出現しますよ。
難易度でキティの歩く速さとボールの数が変わるみたいね。 『むずかしい』だとボールが4つになるステージがあったりしてとんでもないわ(´Д`;)
『かんたん』ではおじゃまボールが2つだけだったステージが…。
『むずかしい』では4つに!
おじゃまボールの有無や配置の違いで同じ構造のステージでも攻略法が様変わりする上手い作りです。 ボールが増えると緊張感も段違いですね。
ちょっと気が付いたが、本作のステージは全て1画面で構成されているんだな。 それなのにこれだけのバリエーションを用意しているのは素晴らしいことだ。
全45ステージ×3段階の難易度だもんね。 1プレイ時間が短くてサクッと遊べるんだけど、単純にボリュームが多いから物足りなさは感じないわ。
歴代のキティたち。
ステージをクリアすると、背景に隠されていた一枚絵が登場します。 これらのイラストに見覚えのある人は多いのではないでしょうか。
あ、ほんと。どれも薄っすら記憶にあるわ。
このイラストは全て実際に商品展開などで使用されたデザインのものです。 ミュージアムモードでは45枚のイラストが全て解説付きで時系列順に並べられ、じっくり観賞できるようになっています(^^)
解説もばっちり。
このモノトーンシリーズ、好きだったわあ。 それまではカラフルなものが多かったからビックリしたけど、こういうシンプルなモノトーンもいけるのよね。
そういえば、1980年台のこの時期はキティに限らずモノトーンがブームになっていた覚えがあるな。
ですね。キティちゃんが長年高い人気を保っていられるのは、時々の流行を上手に取り込んでいるからです。 キティちゃんの歴史を見れば世の中の流行の歴史がわかると言っても過言ではありません。
キティはサンリオキャラでも特にデザインのバリエーションが多いけど、世間の流行に合わせてたからなのね。 単に人気があるからじゃなかったってこと?
別の視点からの話になりますが、本作が発売された1999年は前年に続いてキティちゃんがサンリオキャラクター大賞で優勝し2連覇を果たした年でした。 サンリオの看板キャラクターでありながらそれまで優勝したことはなかったんです。
ほう、それまで優勝したことがないというのは意外だな。 だが人気がなかったというわけじゃないんだろう?
もちろん。誤解のないように言うと、優勝こそしていませんが毎回上位に付けていて地力の高さは十分に見せつけていました。 サンリオとしては一度ブームになるとあとは廃れるだけという考えがあり、ブームを仕掛けていなかったところもあります。
だけど廃れたりしてないわよね。 むしろそこからさらに拡大を続けている印象があるもの。 2000年代には色んなところとコラボし始めたし、ご当地キティなんてのも根付いたわよね。
ええ、以降もキティちゃん人気は衰えることなく2009年まで12年連続優勝という快挙を達成し、さらにその後に何度も奪還していますから。
時代に合わせて進化してきた。それが群雄割拠で入れ替わりの激しいキャラクタービジネス業界のトップを走り続けていられる秘訣か。ようやく腑に落ちたぞ。
言うのは簡単だけど、それを実践するのは簡単じゃないわよ(^^;)
ですがそれを実現してきたのがハローキティというブランドです。 きっとこれからも私たちと一緒に時代を歩んでいってくれることでしょう(^^)
初稿:2020年3月1日
最終更新:2020年3月8日