前回あなたたちが紹介していた『香港』は、ディスクシステムだけじゃなくてゲームボーイにも移植されているの。
積まれた牌を崩さないように東→南→西→北→白→發→中の順で取っていくゲーム。
あ!そうなんだ。へえー。
やけに素直に納得したな。
『香港』はルールがわかりやすくて1プレイ当たりの時間もさほどかからない、手軽で携帯機に向きのゲームだしね。
それに字牌しか使わないから、白黒画面でも特に不都合はないわね。 はじめからゲームボーイ用に作られたのかと思うくらい、設計がしっくりはまるわ。
でも字が小さくて詰まってるように見えるので、人によっては見づらさを感じるかもしれませんね。
あたしは特に問題ないけど…、もしかしたらそういう人もいるかもね。 向き不向きはあるかも。
ディスクシステム版との違いを説明しておくわ。 まず、ゲームボーイ版はゲームモードがA〜Cまで3種類あるのよ。
モード選択画面。なお画面上ではタイプと表記されているが、取説上ではモード表記のためこれに倣う。
モードAが従来のルールにあたる。初めて遊ぶならこれだな。
モードB、Cのフィールドパターン一例。
モードB及びCは山型とは別のフィールドパターンを選べるんですね。 配置が複雑になり、モードAよりも難易度が高いです。
ん、BとCのパターンは同じなのね?
モードCには制限時間があるの。 時間内に牌を取れないと、新しい牌がどんどん足されてしまうのよ。
ひいー!(´Д`;)
下手をしたらいつまでも終わらないやつだわあ!
これを利用してロースコアを狙う遊び方もできるな。
ああ、それも面白そうですね(^^)判断スピードを上げなきゃいけないので頭の体操になりそうです。
他にも小さいところで違いがあるわね。 わかりやすいところだと、クリア時の一枚絵が女の子の絵に差し替わっているわ。
クリアするとかわいい女の子が祝福してくれる。
元はなんかよくわからない変な動物だったわね。
変な動物って(´Д`;)
あれ、クジャクですよ。
リストラされたクジャク。
あとはそうね、タイトル画面でABボタンを押しながらスタートボタンを押すと隠しゲームのブロック崩しが遊べるようになるわ。 ほんのオマケみたいなものだから作りは至ってシンプルなのだけど。
特に変わった要素のない、ごくシンプルなブロック崩し。
『香港』で頭が疲れた後の息抜きには丁度いいですね〜(^^)
ゲームの息抜きにゲームかよ(´Д`;)
ゲーム好きにはよくあることだと思いますよ?(^^;)
『香港』はこの後、1999年頃になって原作者の西山鯛介(TAI)さんの手で Macintoshに移植され、フリーソフト『Xian-Gang』として再び甦ることになるわ。
もともと多くのパソコンで遊べたゲームだったし、原点に返ったとも言える?
あいにく御本人のWebサイトは既に閉鎖されてしまったのだけど、 ソフトウェアダウンロードサイト『Vector』にはゲームが残っているからリンクを貼っておくわ。 遊べる環境があるなら試してみて欲しいわね、
今となっては古い環境だから難しいだろうな…。 西山さんはゲームを作るのが趣味だったらしく、現存するものでは他に『Wonder-Castle』というゲームが公開されている。 これもアドベンチャーとパズルを融合させた解きごたえのあるゲームだった。
就職されてからはお忙しかったらしく、サイト閉鎖後の消息は残念ながら不明です。 ファミコンで市販されたゲームを考えたということで羨ましく思いましたし、しばらく後にインターネットを通じてまだ活動していることを知り嬉しかったです。 面白いゲームをありがとうございました。
初稿:2019年4月25日
最終更新:----年--月--日