眠り薬と赤い水

香港ゲームボーイ|ゲームレビュー

パッケージ表

パッケージ裏

ROMカートリッジ

タイトル画面

ゲームボーイへの移植

紫手織ガマズミ

前回あなたたちが紹介していた『香港』は、ディスクシステムだけじゃなくてゲームボーイにも移植されているの。

積まれた牌を崩さないように東→南→西→北→白→發→中の順で取っていくゲーム。

更科みどりこ

あ!そうなんだ。へえー。

ピータン

やけに素直に納得したな。

更科みどりこ

『香港』はルールがわかりやすくて1プレイ当たりの時間もさほどかからない、手軽で携帯機に向きのゲームだしね。

紫手織ガマズミ

それに字牌しか使わないから、白黒画面でも特に不都合はないわね。 はじめからゲームボーイ用に作られたのかと思うくらい、設計がしっくりはまるわ。

肴倉もろみ

でも字が小さくて詰まってるように見えるので、人によっては見づらさを感じるかもしれませんね。

更科みどりこ

あたしは特に問題ないけど…、もしかしたらそういう人もいるかもね。 向き不向きはあるかも。

新モード搭載

紫手織ガマズミ

ディスクシステム版との違いを説明しておくわ。 まず、ゲームボーイ版はゲームモードがA〜Cまで3種類あるのよ。

モード選択画面。なお画面上ではタイプと表記されているが、取説上ではモード表記のためこれに倣う。

ピータン

モードAが従来のルールにあたる。初めて遊ぶならこれだな。

モードB、Cのフィールドパターン一例。

肴倉もろみ

モードB及びCは山型とは別のフィールドパターンを選べるんですね。 配置が複雑になり、モードAよりも難易度が高いです。

更科みどりこ

ん、BとCのパターンは同じなのね?

紫手織ガマズミ

モードCには制限時間があるの。 時間内に牌を取れないと、新しい牌がどんどん足されてしまうのよ。

更科みどりこ

ひいー!(´Д`;)
下手をしたらいつまでも終わらないやつだわあ!

ピータン

これを利用してロースコアを狙う遊び方もできるな。

肴倉もろみ

ああ、それも面白そうですね(^^)判断スピードを上げなきゃいけないので頭の体操になりそうです。

細かな差異

紫手織ガマズミ

他にも小さいところで違いがあるわね。 わかりやすいところだと、クリア時の一枚絵が女の子の絵に差し替わっているわ。

クリアするとかわいい女の子が祝福してくれる。

更科みどりこ

元はなんかよくわからない変な動物だったわね。

肴倉もろみ

変な動物って(´Д`;)
あれ、クジャクですよ。

リストラされたクジャク。

紫手織ガマズミ

あとはそうね、タイトル画面でABボタンを押しながらスタートボタンを押すと隠しゲームのブロック崩しが遊べるようになるわ。 ほんのオマケみたいなものだから作りは至ってシンプルなのだけど。

特に変わった要素のない、ごくシンプルなブロック崩し。

肴倉もろみ

『香港』で頭が疲れた後の息抜きには丁度いいですね〜(^^)

ピータン

ゲームの息抜きにゲームかよ(´Д`;)

肴倉もろみ

ゲーム好きにはよくあることだと思いますよ?(^^;)

香港のその後

紫手織ガマズミ

『香港』はこの後、1999年頃になって原作者の西山鯛介(TAI)さんの手で Macintoshに移植され、フリーソフト『Xian-Gang』として再び甦ることになるわ。

更科みどりこ

もともと多くのパソコンで遊べたゲームだったし、原点に返ったとも言える?

紫手織ガマズミ

あいにく御本人のWebサイトは既に閉鎖されてしまったのだけど、 ソフトウェアダウンロードサイト『Vector』にはゲームが残っているからリンクを貼っておくわ。 遊べる環境があるなら試してみて欲しいわね、

Xian-Gang(Vector)

ピータン

今となっては古い環境だから難しいだろうな…。 西山さんはゲームを作るのが趣味だったらしく、現存するものでは他に『Wonder-Castle』というゲームが公開されている。 これもアドベンチャーとパズルを融合させた解きごたえのあるゲームだった。

肴倉もろみ

就職されてからはお忙しかったらしく、サイト閉鎖後の消息は残念ながら不明です。 ファミコンで市販されたゲームを考えたということで羨ましく思いましたし、しばらく後にインターネットを通じてまだ活動していることを知り嬉しかったです。 面白いゲームをありがとうございました。

初稿:2019年4月25日

最終更新:----年--月--日

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