1985年に任天堂がファミコンでリリースした『スーパーマリオブラザーズ』は斬新かつ先進的なゲーム内容で爆発的なブームを引き起こし、ファミコンの人気を牽引した。
最終的は売上本数は国内で681万本、世界で4024万本とされています。 ですがこれはファミコンミニやバーチャルコンソールなどの移植作を含まない数字なので、実際はもっとたくさん売れていることになりますね。 世界中でどれだけの人が触れたことがあるのか計り知れません。
そんな記念碑的作品ということもあって、発売20周年を迎えた2005年以降は5年ごとにアニバーサリーイベントやキャンペーンが行われるのが定例的になっているわ。
今回は25周年を迎えた2010年に販売されたWiiの限定モデル『スーパーマリオ25周年仕様』と、これにプリインストールされた限定ソフトについて見ていくことにするわ。
外箱の表と裏。
この限定モデルのカラーリングは深みのある赤色となっている。 赤はファミコンの象徴であると同時にマリオの象徴でもあるから、記念モデルにふさわしいと言えるな。
輝くような光沢が美しいですね(^^)
赤色塗装が映える。
このカラーリングは記念モデルだということを別にしても評判は良かったわ。 Wiiのカラーバリエーションはそれまで基本色の白と黒しかなかったから、それとは違う色を求めていた人たちにも響いたみたいね。
でもねー、本体も素敵なんだけどやっぱり限定ソフトに心惹かれちゃうのよ。
こちらの本体にプリインストールされていたゲームソフトがなんなのか、その正体は外箱に描かれてあります。
伝説の作品。
デザインを一部アレンジした特別仕様の『スーパーマリオブラザーズ』、それが答えよ。
元はと言えばこの作品の25周年記念として用意されたものですし、ストレートな選定ですね(^^)
何度となく移植されたせいか面白味には欠ける気もするけど、それでも外せない風格ってやつね。
気になるのは『デザインを一部アレンジ』、というところだな。
実際のゲーム画面を見れば、通常版とどこが異なっているかは一目瞭然よ。
オリジナル版との違いが分かるかな?
ブロックのデザインが異なっているんですよね。
ハテナブロックのマークが数字の『25』になっている。 これは本作でしか成し得ないユーモアだな。
ゲーム性には手を加えず、見た目をちょっとだけ変えてるってことなのね。
他の変更点はコピーライトに『2010』の文字が加わったくらいで目立った変化はないわ。 この僅かな変更点にどれほどの特別感を感じるかはユーザー各々しだいね。
あくまでアニバーサリー感を演出するためのオマケという役目のソフトなんだよな。 あまり大きな変更を加えてしまうと本ソフトのために高価な本体を求める人が出てきて主客転倒になってしまうだろうし、変更点をブロックの文字だけに留めたのはその辺りをわきまえたんだろう。
だけどこの限定ソフトの取り扱いには最善の注意が必要よ。 もし間違えてデータを削除してしまっても再ダウンロードは不可能、そのまま永遠に失われてしまうことになるわ。
ああ、この時代はアカウントがなくて購入履歴が管理されてないからしょうがないのか…。
同じ理由で後継機WiiUへのデータ移行も不可能よ。 だからこのソフトを残しておきたければこのハードごと物理的に残しておく必要があるわ。
仕方ないとはいえ、互換性のあるWiiUにも持っていけないのはちょっと不便ですね(^^;) WiiUに乗り換える際に手放しちゃった人もいそうです。
あと、これからこのゲームをプレイしたくなってWiiの記念モデルを探すというなら更に注意すべきことがあるわ。 まず当然だけどこの記念モデルは既に製造を終了していて、新品を探すのはとても難しいということよ。
でもさっきの話だと結構売れたみたいだし、中古でもそれなりに出回ってるんじゃない?
そこに落とし穴があるわけ。 確かによく探せば中古でこの記念モデルを見つけるのは難しくないの。 だけど、中古で出回っているハードはショップで初期化されていることが多いのよ。
ああ、そうか!Σ(゜Д゜;)
せっかくの限定ソフトが消されちゃってるんですね(^^;)
価値あるソフトを中古ショップで消しちゃってるっていうのはちょっと皮肉ね(^^;)
だから現存するハードの数に比べてこのソフトが残っている数はそれほど多くないのよ。 持っている人はこれからも大事にしてあげてほしいわね。
初稿:2020年1月24日
最終更新:2024年09月22日