町を守る巨大ロボット、その名は…。
〜〜〜♪
おや、今度は何のゲームやっててるの?
『鉄人28号』だよー♪
鉄人28号はTVアニメで見たことあるな。
でも私が知ってるのとはだいぶ雰囲気が違うみたいだけど。
これが2010年代の鉄人28号だ。
それは2013年〜2016年にやってたTVアニメ第5作の『鉄人28号ガオ!』だね。 これはだいぶポップな絵柄だし内容もコメディ的だったけど、原作はもっとシリアス寄りだよ。
原作完全版の第1巻より。
実は日本最古の巨大ロボット漫画なんだよ。原作の漫画が始まったのが1956年で、まだ戦争の爪痕が残る復興期の世相も反映されてるからねー。 雰囲気がだいぶ違うから『ガオ』から入った人はびっくりしちゃうかもね。
少年探偵『金田正太郎』。
じゃあ鉄人28号のことを紹介するけど、その前に主人公の『金田正太郎』くんについて言っておかないとだねー。
子供ながら警察も一目置く知性と行動力で多数の事件解決に貢献しているよ。 射撃の腕も一流で世界にも名を知られた名探偵なんだ。
そんな正太郎くんがあるとき遭遇したのが巨大ロボットによる強盗事件なの。 このとき犯人が製造していたのが鉄人28号なんだけど、鉄人奪取を狙う他国の犯罪組織たちも交えた争奪戦を制して最終的に鉄人は正太郎君のものになったんだよ。
えっ?(´Д`;)
犯人が使ってたロボットなんだろ、こんな少年が貰っちゃって大丈夫なのか?
うーん…実はね、この鉄人28号を設計したのは正太郎君のお父さんの金田博士なんだ。 太平洋戦争末期の日本軍の兵器として製造が進められたんだけどその時は完成することなく、戦後にようやく完成を見たんだよ。
そんな数奇な縁があったのか。
だけど仮にも戦争のために作られた兵器ってことだし、ひとりで所有するのは危険な気がするけどな。
鉄人はリモコンで動くんだ、良いも悪いも使う人しだいだよ。 正太郎君が使うからこそ鉄人は正義の使者になるんだ。 実際に巨大ロボットを使った犯罪が急増して鉄人なしでは解決できない事件も増えていくからねー。
まあ、このあたりの設定は漫画の描かれた時期やアニメのシリーズごとに全然違うものになってたりするけどね。 このゲームでも戦争のために作ったってところが全くなかったことになってるよ。
日本のロボット研究第一人者『敷島博士』。
このゲームだと鉄人は増大するロボット犯罪に対処するために金田博士が設計したことになってるよ。 金田博士は既に亡くなってしまっているけど、研究仲間であり親友の敷島博士が遺志を継いで完成させたんだ。 そして鉄人は息子である正太郎君に託されることになるんだよ。
鋼の巨人、鉄人28号。
この工業製品らしい過度な装飾を一切省いたデザイン、いいよねえ。 鋼鉄の塊!っていう力強さを感じるよ(^^)
まさに威風堂々って感じだな。
で、この鉄人を実際に動かすんだろ?早く見てみたいな。
操縦は敷島博士がレクチャーしてくれるよ。
まずは本体を縦に持ち替えてね。左右のX/Yキーを操縦桿に見立てると雰囲気出るかなー♪
鉄人VS鉄人。
これが本作の戦闘画面だよ。 画面下が鉄人28号、上が相手のロボットだ。 今は敷島博士が練習用に作った『カロリア鉄人』が相手になるよ。
鉄人28号によく似てるけど、胸にKの文字がある。 まあ最初の相手になるくらいだし、きっと量産型なんだろな。
お互いに技を出し合って、先に相手のHPを削り切った方が勝ちになるシステムなんだ。 技を出すには時間経過で貯まっていく中央のゲージが最大にならないといけないよ。
まずはパンチだ、えーい♪
両手で上側のキー(X2・Y2)を同時押し。
鉄人のパンチ攻撃が炸裂。
おおっ!漫画みたいでかっこいいなー(^^)
静止画の切り替えなのにロボットらしい重みのある手ごたえを感じるぞ。
よーし、次はキックだよー♪
両手で外側のキー(X3・Y1)を入れろ。
鉄人のキック攻撃が炸裂。
それじゃ、お次は体当たりだよ!
まず内側のキー(X3・Y3)を入れ、間髪入れずに上側のキー(X2・Y2)を同時押し。
重厚な威力の体当たり。
今度はお待ちかねの必殺技いくよー♪
鉄人、ジャンプキックだ♪
まず内側のキー(X3・Y3)を入れ、間髪入れずに外側のキー(X3・Y1)を同時押し。
急降下の威力を乗せた強烈な蹴り。
最後は究極の大技、ドリルアタックだよ!(^^)
まず内側のキー(X3・Y3)を入れ、次に下側(X4・Y4)、最後に上側のキー(X2・Y2)を同時押し。
回転の威力で敵をなぎ倒す大技。
かっけーー!!
完全に力任せな技ばっかりだけど豪快で気持ちいいな。
威力も必殺技と言うだけあって凄まじいし、もうこの技だけ使ってればいいんじゃないかってくらいだ。
それがそうもいかないの。 必殺技はAPゲージを消費して放つんだ。特にドリルアタックはゲージを全部消費しちゃうから簡単に使うことはできないねー。 APゲージはパンチやキックの通常技を使うことで貯まっていくよ。
そういえば通常技の特徴を何も説明してなかったね。 パンチは行動ゲージの消費が少ないから次に行動できるまでのスパンが短くて、キックはゲージの消費は少し多いけどAPポイントが貯まりやすいっていう特徴があるよ。
必殺技を出したければ、キックを連発してゲージを貯めれば早いってことだな。 だいたい覚えた!
大塚署長から事件の連絡が入る。
それじゃあ最初のエピソードいってみよー♪
特急ペガサス号の管制室が謎の怪ロボットたちに襲われたんだって。鉄人で制圧しに行こう。
いざ初陣へ。
やってやろうじゃん!
怒涛の連戦。
ひいひい、敵がずいぶん多いじゃないか(´Д`;)
それに残りHPは次の戦いに引き継がれるなんて聞いてなかったんだけど(ーー;)
ひとつのエピソードが終わるまで回復はできないんだよね(^^;) クリアまではあともう少しなんだけど…。
鉄人、敗れる。
うああ、やられた!Σ(´Д`;)
なんだよ今のやつ、ほとんどダメージ通らなかったしこっちは一撃で倒されたぞ。
さすがに強すぎるだろ!?
今のがこのエピソードのボスだねー。 ボスはとっても強いから、しっかり鉄人を鍛えておかないと駄目だよ。
実はね、さっきの操縦練習で鉄人をパワーアップさせることができるんだ。
そういうのは先に言っといてくれ…(´Д`;)
これが鉄人のステータスだ。
鉄人は5つの能力値を持っているんだ。
HPは初めから最大値でこれ以上は上がらないんだけど、他のステータスは鍛えることで伸ばすことができるよ。
スピードは行動ゲージの貯まる速さを示してるよー。 練習相手を倒せば上がるんだ。 できるだけ先手をとりたいからとっても大事なステータスだよ♪
アタック1はパンチ力、アタック2はキック力だね。 これはパンチやキックを出せば上がっていくよ。
どっちつかずだと結局弱いままだろうし、キックを重点的に伸ばしたいな。やっぱり必殺技出したいし!(^^)
いいと思うよー。相手より先にAPゲージを貯めて必殺技で攻めていくのがセオリーだからね。 あと、最後のディフェンスは相手の攻撃を防御すれば伸びていくよ。
そういえば防御の説明したっけ?(^^;) 防御すれば相手の攻撃ダメージを減らしてすぐに反撃体制に移れるようになるよ。
両手で下側のキー(X4・Y4)を同時押し。
ところで、なんでロボットなのに鍛えて強くなるんだろうな?
操縦に慣れれば、より性能を引き出せるようになるでしょ? きっとそういうことなんじゃないかなー。
10戦ほどこなした結果。
どうだ、結構強くなっただろ?
うん、これなら十分渡り合えそうだよ(^^)
10回以上戦ったのにこれしか上がってないのはちょっと気になるけどな…よし、リベンジだ!
余裕の大勝利。
おめでとうだよー!♪
長い戦いをよく乗り越えたねー♪
あー疲れた!(´Д`;)
犯人には逃げられてしまう。
でも結局犯人には逃げられちゃったみたい。
残念だけどここで次のエピソードに続くよ。
狙われた鉄人。
今度は新宿のビル街での犯行予告だよ。 犯人は鉄人を引き渡せと言ってるらしいんだ。
この間の活躍を知ったんだな。 そんな要求飲んだって今度は鉄人を悪いことに使うだけだろ? きっちり返り討ちにしてやんなきゃだ。
強いぞ鉄人。
鉄人が街を守っている間、警察と敷島博士の方では犯人について調査を進めていたよ。 その正体は自分でものを考えるロボットのロビー。 ロビーは世界中のロボットを集めてロボット帝国の建国を目論んでいるんだって。
意外な犯人の正体。
ものを考えるロボット!?
この世界にはそんなのがいるのか!Σ(゜Д゜)
ロビーがいるのは地球上のどの国にも属さない大陸、南極だ。 てなわけで南極探検いってみよー♪
南極大陸のロボット帝国。
本当に南極まで来ちゃったよ…。 こんなところに本当にロビーがいるのか?
うん、しっかり待ち伏せされていたよ(^^;)
対鉄人用に恐竜ロボットとバッカスを引き連れてね!Σ(゜Д゜;)
火を吹く恐竜ロボット。
ロビーと秘密兵器バッカス。
なす術もなくやられる鉄人。
やられたー!一瞬でやられたー!!Σ(゜Д゜;)
1回もゲージが貯まる暇すらありゃしなかった! また鍛え直しかよ(´Д`;)
ちなみに、この恐竜ロボットとバッカスは後で敷島博士が練習相手として同じのを作ってくれるよ。 そろそろカロリア鉄人じゃ相手にならないからねー。
この2体だけじゃなくて、この後登場する名前のあるロボットは全部練習相手に追加されるんだよ(^^)
全部作ってくれるのか?
敷島博士もすごい技術者だな(^^;)
それじゃ参考までにそれぞれの能力値を見てみよっか。
我らが正義の番人、鉄人28号。
哀しき練習台カロリア鉄人。
堅牢な防御はバッカスにも勝る恐竜ロボット。
対鉄人用兵器バッカス。
待て、ちょっと待て(゜Д゜;)
勝てるはずがなかった。
鉄人とバッカスの能力差がすごいことになってるー!?Σ(゜Д゜;)
気が付いちゃったねー。
もっともっといーっぱい練習しないと駄目だよー♪
確かにこれだけの差も納得できるほどの惨敗だったけどさ…。 どれほど練習したら勝てるようになるんだよこれ(´Д`;)
数十回はやらないといけないかな?(^^;)
実はこのゲーム、ストーリーはわりと短いから練習にかかる時間の方がよほど長いよ。
だろうな(´Д`;)
ちょっと疲れたから今回はここまでにしておこうぜ。
しょうがないねー。
というわけでワンダースワンの鉄人28号はどうだったかな―?
鉄人を動かすのは面白かったぞ(^^)
簡単な操作でコマンドを覚えやすいのは嬉しい。
何より自分で動かしてる感じがするのがいいな。
成長速度はもう少し早いと嬉しかったけど。
さっきも言ったけどストーリーが短めだから、プレイ時間を長くするためにそうしたんだろうね。 でも戦闘システムが単純な分、同じ相手に練習を繰り返していると作業感が出てきちゃうところはあるかな。
スピードを上げておけばなんとかなるゲームだからねー(^^;) まあロボットバトルなんてこれくらい豪快な方がピッタリくるところもあるからね。 時間はかかるけど能力値を上げさえすればゲームが苦手な人でもクリアできるのは長所かなー。
あとはストーリーかな。 この先どうなるのかってところと、元はどういう描かれ方をしてたのか気になるから原作漫画を読んでみたくなったよ。
うんうん、 ゲームには出てこないけど魅力的な人たちやロボットもいるからね。 読めばもっと良さを知ってもらえると思うよー♪
原作は鉄人のロボット活劇ってだけじゃなくて、鉄人を自分のものにしようとする悪役との駆け引きも見どころだよ。 初めにも言ったけど、鉄人が善になるか悪になるかは操縦者しだい。鉄人を倒せなくてもリモコンさえ奪えれば勝てるわけだからね。 正太郎君やリモコンを狙う敵と渡り合う少年探偵ものとしてのストーリーテリングが秀逸なんだ(^^)
原作では奪われた鉄人と戦うことになるような展開もあったけど、このゲームではないね。 そういうのもあると面白かったかも。 だけど短いなりに原作のエピソードを幾つか再構成してうまくまとめてるし、不満って程じゃないけどねー。
鉄人28号という作品世界への入り口としてはよくできてると思うよ。楽しんでね(^^)
初稿:2020年07月11日
改訂1:2024年05月22日