みなさまごきげんよう〜。
あ、シキミさん!?
お久しぶりです。日本に戻られていたんですね。
ええ、またしばらくは滞在することになると思いますわ。 よろしくお願いしますわね。
シキミさん、また何かお土産を持ってきてくれたんですか?(^^)
えええ!?会ったばかりでいきなりそれは失礼ですよ(^^;)
だって、いつも海外の面白いものを持ってきてくれるんだもの(^^;)
うふふ、みどりちゃんは相変わらずですわね。 こうして喜んでくれると嬉しいですわ。
NESのゲームソフト『WIN,LOSE or Draw』ですわよ。日本では未発売のゲームにしてみましたわ。
NESは『Nintendo Entertainment System』(ニンテンドー・エンターテインメント・システム)の略で、いわば日本国外のファミコンですね。
直訳すると『勝っても、負けても、引き分けでも』って感じ? 対戦っぽい感じを受けるけど、これだけじゃよくわかんないわね。とにかく起動してみましょ。
それで、どうしてうちに来るのかしら?
すみません、今うちの方で動くNESは持ってなくて。 こちらのお店なら年代を問わずなんでもありますから。
だいぶ繁盛してるみたいで羨ましいですわー(^^)
…まあいいわ。動作確認用のNESなら使って構わないけど、取り扱いには注意して頂戴。
白いキャンバスを挟んで向かい合っている。
左右で2人ずつ向かい合っているみたいだけど、何が始まるのかしら?
中央には白いキャンバスと、下部にはキーボードのようなものがありますね。
皆さん知らないと思いますので説明しますわね。 これは1980年代後半頃にアメリカで放映されていた人気TV番組がモチーフなんですの。 簡単に言うと、お題をもとに絵を描いて仲間に伝えるゲームですわ。
日本でも似たような番組は見たことあるわね。 言われてみれば、どことなくテレビ画面越しに見る撮影スタジオっぽい雰囲気にも見えるわ。
男性チームと女性チームに分かれて戦いますの。 ゲームモードは大きく分けて2つ用意されてますわ。 ひとつはCPUが描いた絵が何か答えるものですわね。
時間経過とともに絵が完成していく。
絵はリアルタイムで描写されていくんですね。 これはなんの絵でしょう?
ヒントとして文字数だけは教えてくれますわ。 答えが分かったらアルファベットを選んで単語を打ち込みましょうね。
正解はカイトでした。
選択問題じゃないのね。なんだかタイピングゲームっぽいけど、コントローラーで打ち込むのはちょっと大変だわ。
正解までの残り時間に応じてポイントがもらえるようになっていますわ。 最終的に総合ポイントが高い方が勝者ですわよ。
ああ、そういうこと。 タイトルの『DRAW』は引き分けだけじゃなくて描くという意味も含まれているのね。 英語ならではの言葉遊びだわ。
鍵。
これは鍵でしょ。だから…『KEY』よね。
三日月。
こちらは『MOON』ですね。三日月です。
地球?
これはなに?(^^;)
地球みたいに見えるし、『EARTH』でいいのかしら?
…どうやらハズレのようね。
制限時間内に答えられないと回答権が相手に移りますわ。 正解されてしまうと形成が大きく不利になってしまいますわよ。
ところで、さっきの答えは何だったんでしょう?
これは世界を表しているんですわ。『WORLD』が正解ですわね。
世界。
あーー!そっちだったのね!
文字数も同じなんだし、これくらいおまけしてくれてもいいじゃない(^^;)
個性的なイラストたち。
正解できるかどうかはイラストのクオリティに左右されるところもありますよね。 私はこれがケーキだって言われてもわかりませんでした(^^;)
誰が何と言おうとケーキ?
スポンジケーキにキャンドルが1本立っているイメージなんでしょうね。
思うのだけど、単語の難しさだけじゃなくてイラストの精度でも難易度を付けてるのはわりと斬新なんじゃないかしら。 推理力が鍛えられそうだし、ワイワイ答えを言い合うことができるからパーティーゲームにも使えそうよ。
元々のTV番組がパーティーゲームですもの。 イラストの質が低いと一言でいうのは簡単ですけど、逆手にとって上手に扱ってると思いますわ。
『このイラストでこの単語なの?』っていう意外さもあって面白いわね。
何度かプレイしていると同じ問題が出てくるようになってきましたね。 こればかりはクイズゲームの宿命なので仕方ないですが(^^;)
そこでもうひとつのモードですわ。 こちらでは実際にプレイヤーがお題に沿った絵を描くんですわよ。
へえ、そんなこともできるのね。それなら描く人によって毎回違った絵になるでしょうし面白そうだわ。
NESのコントローラーで描くんですか…(^^;)
あ…これ、思うように線が引けないわあ! 消しゴムも掛けられないし、これで描くのは相当の慣れが必要よ!Σ(´Д`;)
ここまで描くのに数分。
ハートでしょ、上手じゃない。
ガマズミさんさっき答え見てたでしょ!!(´Д`;)
そうなんですの、描き始める前にプレイヤーへのお題が表示されるので、答える方もわかってしまうんですよのよね。 公平にするためには事前に目隠しをしないといけませんわ。
そうしないと絵を描き始める前に答えを打ち込むタイムアタックになってしまうものね。
プレイヤーの他にもギャラリーがいると盛り上がりそうですね。 ああじゃないこうじゃないと言って楽しめそうです(^^)
1人でも遊べるけど、誰かと一緒にプレイしたくなるゲームだわ。 この個性的な絵にどんな反応をするか観察してみたいわね。
本当に意外な答えがあったりするので、予測ができないように選択問題じゃないのは良かったですね。 答えられなかったものも最後に正解を教えて答えてくれるのでいつまでもわからないままにはなりませんし。
見事にパーティーゲームとして成立しているわね。 ゲームとして考えれば不便なところは多いんだけど、仲間内で遊べば面白味を見出せる不思議なゲームだわ。
わりと好評みたいで良かったですわ。 また海外のゲームを持ってくるので楽しみにしていてちょうだいね。
初稿:2021年12月18日
改訂1:2024年05月13日