『倉庫番』はソフトメーカーのシンキングラビットによって開発されたパズルゲームで、コンピューターゲームの古典と評されることもあるひとつだ。
初代作として1982年12月にPC-8801版とFM-7版がリリースされたことを皮切りに、数多くの媒体にで移植や新作が発表され続けているとても息の長いシリーズです。
1988年にはアメリカにも進出して、AppleUなどのPC向けに発売されているわ。名前はそのまま『SOKO-BAN』だったそうよ。
今回は、そのような勢いの途上で1989年に登場したゲームボーイ版について取り上げてみよう。
荷物を所定の場所(点が打たれた箇所)まで運ぼう。
倉庫番のゲームルールは極めてシンプルだ。 プレイヤーは壁に囲まれた部屋の中で人間を操作し、室内に点在する荷物を指定された格納場所まで持って行けばいい。
荷物は押して動かすことができますが、引くことはできません。 また、2つ以上をまとめて押すこともできません。
いったん壁に押し付けちゃったら壁沿いを伝わらせるしかないし、角まで持って行くともう2度と動かせなくなるわ。
角に置いた荷物はもう動かせず、こうなってしまっては初めからやり直すしかない。
どの順番で、どのルートで荷物を運ぶかは極めて緻密に考える必要がある。 このルート構築が本作の面白さなんだ。
ではせっかくなので1問解いてみましょうか。 先ほどの1-1面に挑戦してみましょう。
任せて。これをこうして…。
1個目。
こうやって…。
2個目。
こうよ!
3個目。
クリアー!
詳しい説明を怠るんじゃない!Σ(゜Д゜;)
えーしょうがないわね、わかったわよ。
もう一度いくわ。
ではせっかくなので1問解いてみましょうか。 こちらの1-1面に挑戦してみましょう。
任せて。これをこうして…。
1個目。
こうやって…。
2個目。
こうよ!
3個目。
クリアー!
さっきと一緒じゃねえか!Σ(´Д`;)
同じじゃないわよ(^^;) 静止画を動画に変えたからわかりやすくなったでしょ?
文章で解説するつもりはないのか…(´Д`;)
ま、まあこれで雰囲気は掴んでもらえると思いますので良しとしましょうよ(^^;)
まともなことを言うなら、置き場の配置から逆算して運搬ルートを導き出すのがセオリーね。 簡単にできるかどうかは別問題だけど。
広い視野を持つことも大事ですね。 こうしたパズルはつい最短距離から探してしまいそうになるんですけど、大回りするのが正解だということも往々にしてあります。
初期配置が綺麗に整ってるステージほど大胆に動かすことが必要だったりするからな。実に侮れん。
整然と並んでいるが、初手どこから動かすか途方に暮れるステージ。
もうひとつ意識しておきたいのは、ステージの形には大抵意味があるってことね。 一見して不要そうな広い場所や窪みも、何らかの形で使うことが多いのよ。
何度もプレイしているとそういったことにも気が付いてきますよね。 このように経験則からヒントを得ると自身の上達を感じられて嬉しいです(^^)
恋の始まりは突然に。
本作にはストーリーがある。 ふとすれ違った女性に一目惚れしてしまった主人公が、プレゼントで気を引こうとアルバイトを始めたというものだ。
10面クリアするごとに少しずつ進展が見られるようになっています。 せっかく用意したプレゼントを受け取ってもらえなかったり、それでも諦めずに仕事に精を出す様子は目が離せません。
このゲームって本当に難しいからさ、苦労を知っているだけに感情移入して応援しちゃいたくなるのよね(^^;)
一度目の玉砕。だが主人公は諦めない。
その気持ちはわかる。そんな難関ステージが全部で108もあるからな…。
ですがゲーム自体は面白いですし、ストーリーも気になるのでずっと続けちゃうんです。 時間が掛かっても是非この恋の行方を見届けたいですね。
本作はじっくり考えるタイプのゲーム性と豊富なステージ数が相俟って、必然的にプレイ時間は長くなりがちだわ。 だからパスワードでの再開が可能となっているの。
パスワードはひらがな4文字だから記録は容易だ。 しっかりと書き残しておこう。
できればセーブ機能があれば良かったですが、この頃のゲームボーイソフトにはまだ搭載されていませんでしたからね。 簡単なパスワードで再開できるだけでも嬉しいことでした。
入力する手間は少しあるけど、ハンディマシンとしての手軽さが勝つわね。 パズルゲームが好きなら病み付きになっちゃうと思うわよ。
初稿:2024年05月31日