眠り薬と赤い水

バトルピンポン ゲームボーイ|ゲームレビュー

パッケージ表

パッケージ裏

ROMカセット

タイトル画面

世界卓球

肴倉もろみ

今回のお題は卓球をモチーフにした唯一のゲームボーイソフト、『バトルピンポン』です。

ピータン

開発会社は『クエスト』だ。ロールプレイングやシミュレーションで名を馳せたメーカーだが、このようなスポーツゲームも出していたんだな。

更科みどりこ

ふふーん、何を隠そう私は元卓球部なのよ。このゲームもしっかり遊んでいたわあ!

ピータン

その台詞、以前にも聞いた覚えがあるが…。

肴倉もろみ

ええと、『スマッシュピンポン』の回でそのような発言がありましたね。 そちらもまた家庭用では数少ない卓球を題材としたゲームでした。

更科みどりこ

システム面もわりと似てるわよね。 プレイヤー側からの視点表示だったり、プレイヤーの姿は描かれずにラケットだけが浮かんだ表現になってたり、共通点が多いわ。

本作の試合シーン。

『スマッシュピンポン』の試合シーン。

ピータン

まあ、先達である『スマッシュピンポン』及びその前身である『コナミのピンポン』のシステムが優れていたから、敢えて踏襲することは是非もないだろう。 しかし単なる真似には留まらず、本作ならではの目玉要素もしっかり盛り込まれていることは付け加えておきたい。

肴倉もろみ

目玉要素…世界チャンピオンを目指して勝ち抜いていくトーナメントモードのことですね(^^)

8か国の代表が鎬を削る一大トーナメント。

操作方法・サーブ

ピータン

トーナメントモードは世界8か国から集まった強豪達と戦うゲームモードだ。 各選手に個性があり、それが攻略性を高めている。

更科みどりこ

ねえ、トーナメントモードの前に操作方法を説明した方がいいんじゃない?

ピータン

それもそうだな。 まずは基本としてAボタンにボールトス、Bボタンにショットが割り当てられていることを覚えておこう。

肴倉もろみ

サーブを打つ場合はAボタンでトスをした後にBボタンでショットします。 この際、Bボタンと合わせて方向キーの上を入れるとドライブサーブに、下を入れるとカットサーブになります。

更科みどりこ

ドライブとカットの違いも説明しとくわね。 簡単に言うとボールの上を擦ってトップスピンの回転をかけたのがドライブ、下を擦ってバックスピンをかけたのがカットよ。

ピータン

だからドライブボールはバウンド後に加速するし、カットボールだと減速する。 これはレシーブの際のタイミングの取り方に影響するし、卓球では相手の回転と同じ回転で打ち返すのが鉄則だから見極めが重要なんだ。

操作方法・レシーブ

肴倉もろみ

相手のボールを打ち返すことをレシーブと言います。 レシーブショットはABボタンと方向キーの組み合わせで以下の5通りに性質が変わります。

更科みどりこ

突然だけど、これに関してはひとつ物申したいことがあるわ!

ピータン

なんだ、いきなり興奮してどうした?(´Д`;)

更科みどりこ

カットはサーブもレシーブも同じようにBボタン+下キーの操作でしょ? なのにドライブは違うの。 サーブがBボタン+上キーなのに、レシーブはAボタン+Bボタンになってるのよ!

肴倉もろみ

そうなんですよねえ。 ドライブショットはサーブとレシーブで操作体系が違っているんです。

更科みどりこ

だからちょっと混乱しちゃうのよね。ドライブを打つつもりがスマッシュしちゃうことがよくあってさ。 で、スマッシュは浮き上がったボールに対して打たないと必ずミスになっちゃう仕様なの。 このミスでどれだけ点を失ったか知れないわ!(^^;)

ピータン

ああ、それはわからんでもない。 ドライブショットは卓球における最も基本的な技なのだが、本作のAB同時押しは少しやりづらいんだよな。

更科みどりこ

ここは滅多に出番のないAB同時押しの方にスマッシュ操作を割り振ってほしかったところね。 まあ慣れてしまえばなんてことはないんだけど、しばらく苦労したからひとこと言っておきたくってさ。

肴倉もろみ

最初は戸惑いますけど、操作の種類が少ないこともあってプレイしていると案外慣れてきますよね。

トーナメントモード・前半戦

ピータン

ではお待ちかねのトーナメントモードにいってみよう。 ルールは1ゲーム11点制の5ゲームズマッチで、3ゲーム先取すると勝利となる。 1〜4戦目は以下の国の選手が相手だ。

更科みどりこ

各選手はそれぞれ違った傾向があるけど、序盤はあまり気にするほどの違いじゃないわ。 基本的には相手のミスを誘うように打ち返すことを意識しましょう。

肴倉もろみ

ラケットの向きと逆の向きに打ち込んだり、相手の正面ではなく斜めに揺さぶるように打つとミスを誘いやすいですね。

パスワード

ピータン

5ゲームズマッチというのは現実の卓球の試合に準拠しているんだが、体感してみると長めで一度にクリアまでプレイするのは厳しい。 そういうこともあってか本作はパスワード制を採用しており、一戦勝ち抜くごとに再開用のパスワードが入手できるようになっている。

パスワードは勝利画面で確認できる。

肴倉もろみ

本作はハード性能の都合なのかボールの速度がゆっくりめですし、後の相手になるほどミスしにくくなってラリーの継続数が伸びやすいんです。 一試合あたり数十分かかってしまうことも珍しくないんですね。

更科みどりこ

現実の卓球には『促進ルール』といって、1ゲームが10分経過しても終わらない場合には13回のリターンに成功すればレシーバー側に点が入るルールがあるんだけど、このゲームにはそんなのないからね。 合間にしっかり休憩を挟むといいわ。

トーナメントモード・後半戦

更科みどりこ

続く5〜8戦目の相手は以下のとおりね。 現実でも強豪国として知られる国々だわ。 特に本作発売当時に覇権を争っていたスウェーデンと中国は桁違いの強さよ!

  • 5回戦
  • 6回戦
  • 7回戦
  • 8回戦
  • ソビエト
  • アメリカ
  • スウェーデン
  • 中国
ピータン

その2強は明らかにレベルが違うな。 仕様としてラリーを長く継続すると相手がミスする確率が上がるようになっているため、無理に相手のミスを誘う動きをせず耐えることに注力するといいだろう。

肴倉もろみ

後半戦は相手選手の服装も特徴的なんです。 国を背負っている覚悟の表れなのかもしれませんね。

トーナメントモード・チャンピオン戦

真のチャンピオン現る。

更科みどりこ

だけど、中国選手に勝ったからといってまだそれで終わりじゃないの。 最後に現役チャンピオンとの戦いが待っているわ。 画面が暗転して現れるチャンピオンの正体、それは…





更科みどりこ

なんとパンダよ!Σ(゜Д゜;)
何を隠そうパンダが最後の相手なの!

肴倉もろみ

さすが、長年世界ランキングを席巻する卓球大国の中国はパンダまで強いんですね(^^)

ピータン

とぼけた外見に惑わされてはいけないぞ。 角度のある強打を連発してくるしこれといったミスもしない、チャンピオンにふさわしい実力を備えているんだ。

肴倉もろみ

長期戦を覚悟して冷静に打ち返すことを心がけるのが早道ですね。 優勝するとチアガールが祝福してくれて、エンドロールに移ります。

新たなチャンピオンの誕生を祝福。

パスワードその2

肴倉もろみ

そうそう、パスワードと言えば最後のパンダを倒した後にも表示されていたのに気が付いたでしょうか?

謎のパスワード『1199』。

更科みどりこ

あー、これね…。 初めてクリアしたときは何が隠されているんだろうとワクワクしたものだけど…。

その正体はストップウォッチ。

更科みどりこ

ここでストップウォッチってどういうこと? いや、卓球競技においてストップウォッチが重要なのはわかるのよ。 さっきも言った促進ルールがあるからね。 だけどゲームクリア後のオマケとしてはどういう考えがあって実装したのかしら(^^;)

ピータン

本作では促進ルールを適用していないのに促進ルール用の機能を入れるかというと違う気がするが…。 ともあれ収録した意図を掴みづらいのは確かだな。

肴倉もろみ

私は目を瞑った状態でちょうど10秒きっかりで止める遊びに使っていましたよ(^^)

更科みどりこ

あー、そういうのはやっていたかも。 今にして思えば集中力や時間の感覚を養うのに役立っていた気がするわ。

まとめ

更科みどりこ

現実の卓球と比較すると幾分簡略化されているけど、スマッシュ、レシーブ、カット、サーブと各ショットの打ち分けができているから卓球している感じがちゃんと楽しめるわ。 トーナメントモードが搭載されたことで上達へのモチベーションも上がるってものよ。

ピータン

やはりゲームボーイで唯一の卓球ゲームということが最大の個性だろう。 卓球をやりたければ本作しか選択肢がないわけだからな。むろん消極的な意味ではなく、その期待に応えられるだけの出来栄えになっているから安心してほしい。

肴倉もろみ

ピンポン玉が刻むリズムってどうしてこんなに心地いいんでしょうね。 この感触を味わいたくてふとした時に遊びたくなるんです。

更科みどりこ

最後の相手がパンダだったりクリア後のおまけがストップウォッチだったりと妙なセンスも目立つけど、本質はしっかりとした卓球よ。 卓球の心地いいポイントを抜き出すようにディフォルメしてるから、現実の卓球が苦手な人でもきっと楽しめると思うわ。

初稿:2025年02月17日

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