ところであなたたち、面白そうなことしてるわねぇ?
みじめ特集のこと?(´Д`;)
(みじかめRPG特集)
そんな特集名だったのか!Σ(゜Д゜;)
持ち合わせにちょうどいいのがあるから私もひとつ参加させてもらうわね。
えー・・・。
参加させて も ら う わ ね ?
どーぞどーぞ!Σ(゜Д゜;)
ただいまお茶をお持ちしますわあ!
あら、ありがと(^^)
この人の機嫌を損ねちゃ駄目だ…。
じゃあ次のプレゼンターをガマズミさんにお願いします。
はいはい、セットしてるからちょっと待っててね。・・・うん、できたわよ。
私が持ってきたのはこのSFCソフト『フォーチュン・クエスト』よ。
フォーチュン・クエスト! 原作がコンピュータRPGの要素を多分に含んだ冒険ファンタジー小説だからゲーム化には適してるわね。
1989年以降、20年以上の長きに渡り現在までに40冊以上が刊行されている長期シリーズ。
でも、サブタイトルが『ダイスををころがせ』ですよ?
あっ、これボードゲームだろ!
RPGじゃねえよ!Σ(゜Д゜;)
いいから黙ってよく聞きなさい?
これは当時の広告なんだけどね・・・。
発売前の雑誌広告。
こんなものまで扱ってるんですかあ(^^;)
コアでディープな古物屋だしねえ(^^;)
右側のハシラをよくご覧なさいな。
右側? む、キャッチコピーにRPGと書いてあるな。だがそんなハズは…?
「6人で」「プレイできる」「ゲーム」。
えええええええ!Σ(゜Д゜;)
ただのダジャレですかー!?Σ(゜Д゜;)
もしかして、それが言いたかっただけ?(´Д`;)
ご明察(^^)
と言いたいとこだけど、ちゃんと紹介もするわよ。
フォーチュン・クエストはメディアミックスの成功例だから、ちゃんと宣伝しておけば関連商品が売れてくれるのよね。
腹黒っ!Σ(´Д`;)
それだけじゃなく、パーティーゲームとしても高く評価してるのよ。 ただのダジャレで済まされちゃったけど、6人で遊べるゲームが他にあったかしら?
言われてみれば…けっこう珍しいかもしれません。
『フォーチュン』におけるクエストっていうのは、いわゆる冒険のこと。 このゲームの中では『誰かに何かを頼まれて』、『どこかに何かを探しに行き』、『どこかの誰かに届けに行く』という定義がなされてるわ。
それってただのお使い・・・。 まっ、駆け出しパーティーらしいといえばらしいけど。
各プレイヤーがこのクエスト達成を巡って争うスゴロクのようなゲーム、それが『ダイスをころがせ』なのよ。
まずはプレイヤーキャラを選ぶんだな。
原作のパーティーキャラが勢揃いですね(^^)
シロちゃんは司会進行役かあ。 ま、犬が一匹でこんなお使いしてたら変だもんね。 しょうがないか。
ボク、犬じゃないデシよ!ホワイトドラゴンデシ!
!!?Σ(゜Д゜)
じゃあ、せっかくなのでNPCも入れて6人全員でやってみましょう。 次はプレイするクエストの数を決めるんですね。
6人だと時間がかかるから、今回はクエスト1つでやってみましょうか。 1つやればどういうゲームなのかわかってもらえると思うわ。
い、今のは・・・幻?(´Д`;)
今作の舞台の全容。
これがマップなんですね。 なんとなく画面構成が『桃太郎電鉄シリーズ』に似てるような気がしません?
あ、私も思った。青・赤・黄色のマスとかそれっぽいわよね。
ユーザインターフェイスもそっくりだな。
似てるのは見た目だけで中身は全く別のゲームだから、そこのところは誤解しないでおいてね。 それに桃鉄経験者だと逆に混乱しちゃうかも知れないわ。マスの色の意味合いもずいぶん違うから。
どんなイベントが起こるかな。
青マスはイベントマスよ。 ここに止まると色んなイベントが起こった起こらなかったり。
起こらなかったりもするのか(´Д`;)
するわね。 それに、いいことだけじゃなく悪いことが起こることもあるわ。 お金をスられたり、風邪をひいて一回休みになってしまったりね。
キャラクターごとにイベントが違うのね。 何となくクレイはマイナスイベントが多そうなイメージがあるわ。
実際多いわね。 クレイはカードの初期状態も不幸なのよ。
なんとなく縁起の悪そうなカードばかり。
名前からして使えなさそうな気配のするカードが・・・。
最初に持ってるカードもキャラクターごとに違うんですね(^^;)
戦闘はジャンケンで。
ここに止まるとモンスターとジャンケン勝負になるわ。
ずいぶん平和的な戦闘ですねえ。
ジャンケンに勝つとお金やカードが貰えるわよ。 負けたら悲惨なことになるけどね。
引き分けだとそのまま戦闘終了なんだな。
プレイヤー同士が同じマスに止まったときもジャンケン勝負になるわ。 クエスト後半になるとクリアに必要なイベントアイテムの奪い合いも頻繁に起こるわね。
罠にはどう対処する?
そして黄色が罠マス。 JBVがゲームを盛り上げるために仕掛けた嫌らしい罠よ。 どこか違うところに飛ばされたり1回休みになったり効果は色々あるけど、 この罠マスの厄介なところはぴったり止まらなくても通過するだけで発動しちゃうことね。
えー、そんなの大変じゃないですか!Σ(´Д`;)
迂回するルートを選んでいかないと。
罠は必ず発動するわけじゃないの。 ジャンプカードを使って飛び越すこともできるし、朝よりも夜に発動しやすいっていう傾向もあるわ。
発動率が低い朝は罠を覚悟で進んで、夜はジャンプカードを使うのがいいのかな?
確実ではないにせよ、回避できる可能性は高まりますね。
いくらジャンプカードがあっても罠マスにぴったり止まったら意味がないから注意しなさい。 そうそう、罠はプレイヤーがカードを使って仕掛けることもできるからね。
町や村では買い物ができる。
もう時間がないから残りは簡単にいくわよ。
町・村マスではカードの売買ができるわ。
そこがクエストの目的地だった場合は
誰かが最初に到達した時だけイベントが発生するわ。
無料で罠カードがもらえる。
これはワナ倉庫。
罠カードを持てるだけ補充できるけど、どんな罠かは選べないわ。
任意の場所に罠を発射することができる。
これはワナカタパルト。
持っている罠を好きなエリアに設置できるの。マスの説明はだいたいこんなところでいいかしら。
いよいよクエストの受注です!
選んだキャラは俺がクレイ、もろみがパステル、みどりこがトラップだ。
おさしみクエスト?
ラングーサでお刺身を手に入れてタル・リコの食堂に運ぶんだって。 報酬は500FP・・・FPって何だっけ?
ああ、言うのを忘れていたわ。 このゲームは設定した数のクエストが全部終了した時点で最もFP(フォーチュン・ポイント)が多いプレイヤーが勝者になるのよ。
クエストの内容によって報酬は違うのか?
このクエストみたいに期限付きのものだと報酬は高くなるわね。
てことは、自分でクエストを達成できないと思ったら、相手のプレイヤーの邪魔をして期限切れに持ち込むのもアリかもね。
拠点、シルバーリーブ。
スタート地点はいつものシルバーリーブですね。 6人もいるのに道が1方向しかないから何やらゴチャゴチャしてますよ(^^;)
どうせすぐにバラバラになるわよ。
怪鳥に攫われる。
オウムにされて飛ばされる。
やっぱり鳥に攫われる。
みんな罠にかかりまくり・・・(´Д`;)
本当に散らばっちゃった(´Д`;)
CPUがいきなり罠張りまくるんだもんなー。
原作でもオウムになっていたクレイ。
あはっは!クレイがまたオウムになったわあ!
クレイったらやっぱり不幸なんですねえ。
なんで俺だけ何回もこんな目に・・・(´Д`;)
パステル、いつものように道に迷う。
え〜ん、道に迷ってしまいました〜(T_T)
さすが方向音痴のマッパーだな。
その地図逆さまなんじゃないの?
パステルだって好きでマッパーになったんじゃないですよ!? ギルドがクジ引きなんかで職業を決めさせちゃうから!
表彰画面。
その後クレイがイベントアイテムを獲得したものの、ダイスの目に恵まれずなかなかゴールにたどり着けないままアイテムをノルにかっさらわれてそのままゴールを許したわ。
ちくしょおおおおorz
そういうとこクレイらしいわねー(^^;)
私は一発逆転を狙って最後まであがいてたけど、最後の最後でカード運に恵まれなかったわあ。
優勝争いに絡んだだけでもいいじゃないですか。 私なんてずっとマップのあちこちをウロウロしてましたよ(^^;)
お前は迷ったり罠で飛ばされたりしすぎなんだよ(´Д`;)
いやあ、面白かったわあ!
ねえ、もうひと勝負しない?
もちろんいいですよー。
あ、でもやっぱり6人だと時間がかかりすぎたので
少し人数を減らしませんか?(^^;)
うーむ、だが誰を外すんだ?
誰を外しても物足りなく・・・淋しくなりそうよねえ。
あなたたちはこのゲームの面白さをちゃんとわかってるみたいね。
え、なに?
このゲームはよくある双六タイプのゲームだけど、 特別なオリジナリティがあるわけじゃあないし、罠にかかる頻度も高めだから決してテンポもいいわけじゃないわ。 出来そのものはいいとこ平均点くらいなのよね。
このゲームで突出して楽しいのは、それぞれのキャラクターになりきれるところね。 フォーチュン・クエストはTRPGとしても広く展開していたくらい、キャラクターになりきることの楽しさには定評があるのよ。
『フォーチュン・クエスト・コンパニオン』。1991年に刊行された初代のルールブックである。
そういえば、私も思わずパステルになりきってました! 原作を知ってる仲間と一緒に遊ぶと楽しいですね。
パーティーゲームを仲間とやったらそりゃなんだって楽しいわよ(^^;)
あら、せっかく今回の特集に合わせて用意してあげたのにつれないわ。
え?ダジャレでしょう?(^^;)
キャラクターになりきってプレイできるゲーム、これすなわちロールプレイングゲーム(role-playing game)よね。
あっ!?Σ(゜Д゜;)
そういうことかよ・・・うまいこと言われてしまったな。
テレビゲームでこういう遊び方ができるのは珍しいと思うわ。 パーティゲームだから決まった展開があるわけじゃないし、ロールプレイの演技も活きてくるはずよ。
原作を知らないと厳しいかも知れんが、キャラクターゲームとしてはいい題材を上手く活用できてるんだな。
このゲームで遊ぶと原作のことがもっと好きになりそうね?
そしたらうちの店で関連商品をいっぱい買っていってね。 小説からドラマCDからDVDからLDからボードゲームから、色々取り揃えて待っているから・・・(^^)
結局それかよ!
ああ、でもちょっと欲しいかも・・・。
初稿:2019年2月10日
最終更新:----年--月--日