◆ものがたり◆
(取扱説明書より)
みどりちゃんみどりちゃん。ちょっとお願いしたいことがあるんですけど。
あー?何よ改まって。
このテレビを別室の方に移してほしいんですよ。
この古いテレビを?またどうして?
次はスーパースコープ用のゲームを取り上げようと思ってな。
スーパースコープはスーパーファミコン専用のバズーカ型入力機器です。
赤外線式のバズーカ型入力機器。肩に担いで使う。
なるほど。いつもの部屋じゃこんな大きなものは扱えないから、広い所にテレビを移動させようというのね。
うむ。そういうわけで頼む。
いいけど、あんたらも手伝いなさいよ?
いやほら、俺は腕がないから。
なんでそんなわかりやすい嘘を!アイコンじゃ隠れて見えないだけでしょ!
私もこの袖が邪魔で〜(^^)
そんなもの捲りなさい!もしくは脱げ!(゜д゜#)
◆ものがたり◆
本作の舞台は初登場となるジュエリーランドです。 どんな新しい冒険が待っているか楽しみですね(^^)
これが光の世界だ。
さて、ジュエリーランドにやってきたが…ジュエリーランドは先述の通り光の世界と闇の世界に分かれてしまった。
まずは光の国の7ステージを冒険することになります。
各ステージは好きな順番で挑戦できるわよ。まあ紹介するのは順当にステージ1からにしとくわね。
ヨッシーの背中に乗って。
ステージ1は草原だ。 元々は風の薫るさわやかな場所だったんだろうが、今はクッパの手下どもが跋扈している。
早く追い払って平和を取り戻さないとね。 あ、画面にはマリオが映ってないけど、このゲームはマリオ視点のFPSなのよ。
当時としては回転拡大機能を搭載していたスーパーファミコンだからこそ実現できた3Dシューティングです。 自分がマリオになってヨッシーに乗ってる姿を想像しながらプレイてみてくださいね。
ヨッシーはコースを自動的に進んでくれる。
空から地面から、いたるところから現れる敵をスーパースコープで撃ち落としながら進んでいくんだ。
バーン!バーン!(゜д^)
予期せぬところからの攻撃に目の焦点が狂うほど驚くヨッシー。
なんでヨッシーの頭を撃つんだよ!Σ(゜д゜;)
だってこの顔がカワイイんですよお。
む、ムゴい…(´д`;)
ったく…(´д`;)
そんなことしてたらライフが減ってゲームオーバーになっちまうだろうが。
ちゃんと敵を狙ってくれよ。
でもリザルト画面じゃマリオもやってますよ?(・3・)
マリオのまさかの裏切りに目玉が飛び出すほど驚くヨッシー。
マリオもどうしちゃったの!?Σ(゜Д゜;)
水溜りを飛び越えろ。
ただ敵を撃ち落とせばいいというわけでもない。 ダメージを受けないためにはコース上の障害物をジャンプで避けるという操作も必要なんだ。
言うのは簡単だけど、撃つのとジャンプを両立するのってなかなか大変なのよね。 ジャンプのタイミングもわりとシビアだったりするし。
そういう人の為の協力プレイです! 本作には2プレイヤーモードがあり、一人はスーパースコープで撃つマリオ役を、もう一人は通常コントローラーでヨッシーの操作を担当できます。 協力することで一段と攻略しやすく、楽しくなりますよ(^^)
コース1のボス、コクッパ7人衆の一人『レミー』。
さあ、コースの最後はお待ちかねのボス戦よ。 コース1のボスはレミーの顔を基にしたロボットね。
各ボスには弱点が設定されている。ちゃんと狙わないとダメージにならないぞ! 撃ってくる弾を捌いてダメージを受けないようにしながら弱点を探るんだ!
最初ということもあってここのボスの弱点はわかりやすく、その目立つ大きな顔そのものなんですよね〜(^^;) 破壊すると操者のレミーが露わになります。
装甲を破壊すると、レミーの本体が露わになった。
この形態の弱点はすぐにわかるわよね。
照準をレミーの生身に合わせて連射、連射、連射の嵐よ!(゜д゜)
ステージクリア。
撃破すればスコアが清算され、奪われていた魔法の宝石を1つ取り戻す。 これでステージクリアだ!
本作はスーパースコープというまだ登場したてのデバイスの楽しさを味わってもらうという意図があるのか、 難度はさほど高くないように思う。
撃つ楽しさを大切にしてるんでしょうね(^^)
物足りなさを感じるようになったら恒例のハードモードもあります。
タイトル画面で1コントローラのX、Y、L、R、スタートの順にボタンを入力してみてください。
そういう気配りができてるところはいいゲームだと思うのよ。思うんだけど…、 でも!たったひとつだけ大きな難点があるわ!このゲームにはセーブ機能がないのよ!
無い理由はおそらく、ゲームソフトの価格を抑えたかったからね。
ガマズミさん、いらっしゃいですー(^^)
スーパースコープは対応ソフト『スーパースコープ6』を同梱して発売されたんだけど、その定価は9,800円もしたの。 『ヨッシーのロードハンティング』だけ遊びたいと思っても、これを先に買う必要があったわけ。
財布を悩ませる問題だ…。 スーパーファミコンはただでさえソフトの価格が高かったからな。
じゃあ何故スーファミソフトの値段が高かったのか、その理由は知っているかしら?
えーと、任天堂がロイヤリティを多く取ってたからって聞いたことあるけど?
25点。
低っ!?Σ(´Д`;)
それも正解の一つよ。 だけどそれだけじゃないの。そうね、あと3つ言えたら100点あげるわ。
ROMの原価が高かったという話もありますね。 当時のROMは高級品だったようですし。
需給バランスもあるが、国内生産だから人件費もかかってるんだよな。 後に技術が進歩して原価はグッと下がったが、当時は容量の大きさに応じて千円から数千円はしていたようだ。 CD-ROMの原価が数十円〜数百円だったのと比べると雲泥の差だな。
それも正解ね。いいとこ突いてくるじゃない。
あとはバッテリーバックアップ搭載の有無だろう。 セーブデータを保存するために内蔵していた電池が原価に上乗せされるんだ。
あとひとつ?うーん…ちょっと思い当たらないわあ。
最後の一つは難しいから正解を言ってしまうわね。 それは流通の事情よ。 詳しいことは言えないけど、ファミコンやスーファミのソフトはお店の仕入れ値が定価の6割程度だったのよ。 利率が高いから多少の割引をしても店側には十分な利益が出ていたってわけ。
そうだったんですね! だから発売日から安売りしているお店も多かったんですね。 やっと腑に落ちました。
デパートなんかだと普通に定価だった気がするけど、 個人経営のショップだと少し安かったりしたもんね。そういうカラクリだったんだ。
さて話を戻すけど、『ヨッシーのロードハンティング』が主流の価格設定より低めだった理由がわかったわね?
任天堂の自社製品だからライセンス料がいらなくて、 容量が少ないROMを使ってて、バッテリーバックアップもないから安い…ってことなのね。
理屈はわかったが、セーブが無理ならパスワード中断機能でいいから欲しかったよなあ。 慣れれば2時間ほどでクリアできるボリュームとは言えな。
そうそう、こんな重いもの2時間も担いでたら肩が痛くなってしょうがないのよ!(`3´)
なら、私たちは協力プレイで交代しながらプレイしましょうよ。 それならみんな平等に楽しめますよ(^^)
そりゃいいけど…、あんたはイタズラ心を出したらダメよ?(´д`;)
じゃあ私は帰るわ。また買いに来てね。
ここからはボス戦のみのダイジェストで送りしまーす。
ルドウィッグ登場。
ステージ2にしてコクッパのリーダー格、ルドウィッグが登場だ。 亀型メカの背中にある弱点の赤い玉が露わになった瞬間を狙ってターボショットを叩き込め!
数少ない変形メカ。
第2段階は人型メカに変形するわ。 ここでは左右の腕と砲口のある口が弱点よ。
ウェンディ登場。
ドカンコースのボスはウェンディと空飛ぶ金床です。 ウェンディは『スーパーマリオワールド』と同様に土管から現れますが今回は爆弾を投げてきます。 一方の金床は蹄鉄を飛ばしてきて、コンビネーションの波状攻撃が厄介ですね。
ここでウェンディをいくら撃ってもダメージにはならない。 倒すには金床を撃ち落としてウェンディの頭に激突させるんだ!
ごっつんこ。
ウェンディはコクッパで唯一メカに乗ってないのよねー(^^;) 生身で勝負してきたことは評価してあげるわ。
強いて言うなら太陽のような形。
何やら形容しがたい球状のボスです。 弱点は中心の青い玉の部分ですね。
ラリー登場。
乗っていたのはラリーだ。 この第2形態の弱点はこのラリーがいる部分の風貌。 的が大きいから狙いやすいな。比較的楽なボスだ。
眠そうな目をしたカエルメカ。
山のコースで何でカエルなのよ?(´Д`;) 弱点は帽子の左右にある砲台ね。砲口が4つあるから迎撃には気を付けて。
モートン登場。
乗っていたのはモートンでした。 大きな爆弾を投げてきますが、投げる前にこちらから撃てば動きが止まりますので ターボショットで連射すれば簡単に倒せますよ(^^)
このステージは道中の肥満ブロスの方がよっぽど厄介なんだよな(´Д`;)
全ての足と口から砲弾を撃ってくる。
イカ型のメカですね。まずは左右の足を落としましょう。 宙に浮いたら残りの4本も同じように。口からの弾にも注意してください。
イギー登場。
イギーは倒されてから正体を現すもんだから、やられポーズしか絵がないのね。 ちょっとかわいそうかも(^^;)
ロイ登場。
コクッパ七人衆の最後を務めるのは強面のロイだ。 タコのような気球に乗っていて、こいつは爆弾を投げる腕を落とすと吸盤のような砲口が姿を現すぞ。 だが狙うべきはロイの本体だ!
落ちていくロイ。
白旗じゃなくてパラシュートを用意すべきでしたね。 無事に着地できるといいのですけど(^^;)
暗く淀んだ闇の世界。
光の世界の7コースをクリアすると行けるここが闇の世界だ。
どんよりしていて何だか不穏です(^^;)
光の世界のボスが『3』や『ワールド』でもボスを張ってたコクッパ達だったじゃない? だから闇の国はどんなボスが出るのか気になるわよね。私も楽しみにしてたんだけど…。
カメック登場。
まさか生身のカメックが来るとはね…。
そんな露骨にガッカリしなくても(^^;) カメックだって『ワールド』では魔法を使ってくる強敵でしたよ!
カメックは本作でも強い方に入るぞ。テレポートで移動するから動きが読みづらいんだ。 第2段階では巨大化するうえさらにテレポートの速度が上がる。弱点は顔だが、わかっていても当てるのが難しい(´Д`;) 時間切れで負けてしまうことも珍しくない強敵だ。
アトミックテレサ登場。
マリオでおばけといえばテレサ。 ここでは『ワールド』でも登場したアトミックテレサがボスです。 全身が弱点で的も大きいので連射で仕留めてしまいましょう。
倒したかと思いきや分裂した。
3匹に分裂した後は一息入れて落ち着きましょう。 表情をよーく見て、舌を出して挑発してるやつを狙うのよ。 他の2匹は無敵だわ。
3匹のポジションは次々に入れ替わる。 的も小さくなり、素早く正確なコントロールが求められる難敵だ。
ブル登場。
ここの相手は巨大ブル。 爆弾を投げて攻撃してくるが、カメックと違って移動が読みやすいし全身が弱点だから的も大きい。 ここまで来れたなら苦戦はしないだろう。
ここまでの闇の世界のボスは『ワールド』で印象に残るザコを起用してるけど、コクッパに比べるとどうしても格落ち感があるわよね。
でも、コクッパは最初から選べるステージにいてくれた方がすぐに会えて嬉しいですよね。 そう考えればこれはこれでよかったと思いますよ。
カメ砲台登場。
裏の世界で選択できる4ステージのラストに立ち塞がるボスがこのカメ砲台です。 弱点は砲手のノコノコですね。
最後がノコノコだってんだから驚くわね。 ちょっと場違いな感じは否めないけど、こんな大抜擢は二度とないわよ!
大口を開けた時が最後だ。
砲座を破壊するとランチャーが現れる。 この形態の弱点は口の中だ。弾を撃つために口を開けた瞬間を狙え!
マップ上の暗雲が晴れていく。
決戦の時は近い。
ここまでの11ステージをすべてクリアすると、 雲が晴れて最終ステージのクッパ城が姿を現す。
クッパ登場。
ついにクッパのお出ましよ! 鎧なんか付けて強そうだけど臆しちゃダメ。 両手の砲口とお腹のビーム発射口を潰すのよ!
鎧が剥がれるといつもの見慣れたクッパの姿になります。 これが最後の対決ですよ!
この形態でも弱点は同じく両の腕だ。 包帯姿が痛々しいが容赦している暇はない。 最後は口の中に照準を合わせろ!
さあ、決着は付いたわ!
さて、協力プレイはどうだった?
うん、面白かったわよ。 協力プレイっていうとどっちかが主導権を取っちゃってうまくいかなくなることも往々にあるんだけど、 このシステムだと役割分担がはっきりしてるからそんな心配もないしね。
あくまで撃つ側のマリオを担当する人が主役だと思うので、 ヨッシー側の人はサポートって意識があるんですよ。 なので変に揉めたりすることもないんだと思います。
このシステムは後の2007年にWiiで発売された『スーパーマリオギャラクシー』へのつながりを感じさせる。 『アシストプレイ』を体験したときに本作のことを思い出さずにはいられなかったからな。
アシストプレイは敵にポイントを合わせることで敵の動きを止めたり、代わりにアイテムを拾ってきたり、メインプレイヤーへの協力や邪魔ができるシステムでした。 確かに似ていますね。
期間が空きすぎてるし、似てるのは偶然かもしれないけど…。 でも任天堂の同時プレイに対するこだわりは凄いし、本作でもそれが十二分に発揮されたってことは間違いないわね!
初稿:2018年12月1日
最終更新:2018年12月2日