眠り薬と赤い水

ビックリマン大事界PCエンジン(CD-ROM2)|ゲームレビュー

パッケージ表

パッケージ裏

CD-ROM

タイトル画面

ビックリマン

ピータン

ウエハースチョコに面白いシールを付けて売り出したロッテの食玩、ビックリマン。 1985年から始まった10代目『悪魔VS天使』シリーズは社会現象と言えるまでのブームを巻き起こした。

肴倉もろみ

メディアミックスの成功例としても知られており、コロコロコミックを始めとした複数の漫画誌での連載、TVアニメ、映画化も果たしました。 ソーセージやふりかけに文房具、プラモデルにファミリーゲームなどなどマーチャンダイジング展開に余念がなかったこともブームを後押ししています。

更科みどりこ

その頃はどこにいてもビックリマンを見かけない日はなかったわね。 今思い出してみてもとんでもない熱狂だったわ(^^;)

ピータン

もちろん当時の時流に乗り、幾度かゲーム化もされている。 今回取り上げるのはPCエンジンで発売されたデータベースソフト『ビックリマン大事界』だ。

更科みどりこ

データベース?ってことはゲームじゃないの?

データベース

記念すべき1枚目、『桃太郎天子』。

肴倉もろみ

はい、本作は『悪魔VS天使』シリーズの第1弾〜13弾までに登場した全499枚のシールを収めたソフトなんです。

ピータン

キャラクター・ディクショナリーモードではキャラクターのイラストと文章による紹介が読める。 そのキャラと3すくみになっているキャラを呼び出すこともできるぞ。

天使、悪魔、お守りは3すくみの関係にあり、それぞれ同じモチーフのキャラがいるのだ。

更科みどりこ

イラストはドットで描かれてるけど、かなりの再現度だわ。 これは描くの大変だったでしょうねえ!

クイズコーナー

クイズ問題を読み上げるのは十字架天使。キャストはTVアニメ版と同じ。

ピータン

各弾ごとの紹介を終えたらクイズコーナーに突入する。 クイズは3択式で、その弾に登場したキャラクターにまつわる問題が出題されるぞ。 ちゃんと覚えているか?読み飛ばしたりはしてないだろうな。

更科みどりこ

う、当時から知ってるし大丈夫よ…多分(´Д`;)

肴倉もろみ

正解するとその弾のヘッドシールが閲覧できるようになります。 ヘッドとは各勢力の首領格にあたるキャラクターです。 シールもプリズム加工がなされていたり、特別感があってコレクター憧れの的でしたね(^^)

第1弾で唯一のヘッド、全能の神スーパーゼウス。シリーズを代表する顔役である。

更科みどりこ

背景もちゃんとプリズムっぽく描いてるのね。 このこだわりようは凄いわ。

ピータン

ヘッドキャラの解説はスーパーゼウスが声付きでやってくれる。 ちゃんとアニメ版と同じ声優を起用していてファンには嬉しい演出だな。

肴倉もろみ

また、クイズに正解すると『歴史の石』がもらえます。 これによりシアターモードが解禁され、ビックリマンワールドでかつて起きた事件をアニメ形式で観ることができます。 神話体系のような壮大なストーリーのあらすじを知ることができますよ(^^)

ピータン

では、そのヘッドキャラを見ながらストーリーを振り返ってみることにしよう。

第1弾

更科みどりこ

といっても第1弾と第2弾の時点では特にストーリーはなかったのよね。 だから第1弾のシールが登場する以前の歴史について紹介してみるわ。

聖神によりもたらされた光と闇の双子。

肴倉もろみ

はるか昔、世界は表層界と呼ばれる一つの世界でした。 聖神は次代の導き手として生まれた双子のゼウス、スーパーゼウスとブラックゼウスを天使・悪魔それぞれに預けます。 しかし当時の悪魔ヘッドである始祖ジュラは悪心を持ち、ブラックゼウスを体内に飲み込んで自分の力にしてしまうのでした。

ブラックゼウスを飲み込む始祖ジュラ。

ピータン

この行いに怒った聖神は世界を天聖界と天魔界に二分してしまう。 この事件は聖魔分裂と呼ばれ、長きに渡る戦いの始まりとなった。

第2弾

第2弾の天使ヘッド。悪心に染まる前の始祖ジュラの友人であり、スーパーゼウスの教育係でもある。

更科みどりこ

聖魔分裂の混乱の中で悪魔軍は天聖界を急襲するんだけど、シャーマンカーンの厳しい修行で力をつけたスーパーゼウス率いる天使軍は持ちこたえたわ。

スーパーゼウス率いる天使軍と始祖ジュラ率いる悪魔軍との大戦の行方は。

肴倉もろみ

最後はスーパーゼウスと始祖ジュラの一騎討ち。 見事スーパーゼウスが勝利して第1次聖魔大戦は終わり、天聖界にひとときの平和が訪れました。

第3弾

待望の悪魔ヘッド。ブラック戒律で悪魔を縛り従える。

ピータン

始祖ジュラを失った悪魔たちは新たなヘッドを欲していた。 その悪心によって生まれたのがスーパーデビルだ。 戦闘力は低いが、高い統率力と優れた頭脳で悪魔たちを率いていくぞ。

スーパーデビルはシャーマンカーンの聖心を奪い取ろうとした。

肴倉もろみ

スーパーデビルはシャーマンカーンに悪心を植え付け、スーパーゼウスと仲違いさせようと暗躍します。 その目論見は見破られ未然に防がれますが、下心テクター事件と呼ばれるこの事件は再び天魔界の侵攻を予感させました。

天使に成りすまして天聖界にもぐりこんでいた。

第4弾

愛と勇理の結晶、聖神子フェニックス。

更科みどりこ

天使たちは荒廃する天聖界に代わる新たな移住先、『次界』を求めたわ。 次界創造主として誕生した天使ヘッドが聖フェニックスよ。 ストーリーの主人公だし、数あるヘッドの中でも人気は相当高かったわね。

当初は戦う能力を持たなかったが、仲間を想う気持ちによりパワーアップした。

ピータン

聖フェニックスは戦う力が弱かったが、苦心のすえ聖戦衣化によりパワーアップを遂げる!

聖戦衣化した聖フェニックスは次界を求めて旅立つ。

第5弾

悪和合球に誕生した新悪魔ヘッド、サタンマリア。

肴倉もろみ

聖フェニックスの誕生に呼応するかのように、悪魔にも新たなヘッドが誕生します。 その名はサタンマリア。強い魔力と残虐な性格を持ち、スーパーデビルとは異なり前線で戦うことを好みます。

天使の理力を自分のものにしてしまった。

更科みどりこ

サタンマリアは老天使たちの持つ六聖球がパワーアップに役立つと知って強奪、ヘッドとしての地位を不動のものにしたわ。 …とはいえ物語上はともかく、実はサタンマリアは真のヘッドじゃないのよね。 よく見ると悪魔ヘッドの象徴ペンタゴンがないのよ。 まだパワーアップの余地がありそうってことが予測できるわ。

サタンマリアの魔炎は全ての聖心を溶かすという。

第6弾

眠りについていた伝説のヘッドが復活した。

クロスエンジェルの6聖卵爆撃。

ピータン

第1次聖魔大戦でスーパーゼウスに破れた後、眠りについていた始祖ジュラが復活した。 復活天使たちはクロスエンジェルの黄金クロス砲から放たれる6聖卵爆撃で始祖ジュラをついに倒すことに成功する。 しかし、その時とんでもないことが起こった!

始祖ジュラの外皮が剥がれ、現れたのは…!?

肴倉もろみ

崩壊する始祖ジュラの体内から現れたのは、かつて始祖ジュラに飲み込まれたはずのブラックゼウスでした。 ブラックゼウスは悪心に染まりきっており、天聖界を破壊しつくそうとします。 第2次聖魔大戦がはじまってしまいました。

影の次神子ブラックゼウス。始祖ジュラの体内で成長していた。

更科みどりこ

ブラックゼウスは初めてのホログラム仕様のシールだったわね。 今までのキャラクターとは格が違うのが一目でわかったし、人気もすごかったわ。

第7弾

ブラックゼウスに対抗するために造られた聖なるロボット。

ピータン

天使たちはブラックゼウスと戦うため、聖ボット『ヘラクライスト』を創造した。 12人の聖理力インプット天使による理力を受けて完成したヘラクライストだが、期待に反しまるで歯が立たずにやられてしまう!

心をインプットされたことにより劇的なパワーアップを果たす。

肴倉もろみ

へラクライストが真に力を発揮するには12の理力の均衡が必要でした。 12天使が一丸となって改めて理力と聖心を再注入し、生まれ変わったへラクライストは天界山脈でブラックゼウスを撃破します。

天界山脈の戦い。

第8弾

6魔極の念魔で出現した魔偶王、魔肖ネロ。

更科みどりこ

ブラックゼウスを破ったヘラクライストに対抗して、6魔極にルーツを持つ12体の魔人ハーフが生み出したのがこの魔肖ネロよ。 強力な魔性般若パワーで天聖界を壊滅状態に陥れてしまうわ!

魔肖ネロは巨大化して天聖界を襲撃する。このとき天使たちに成す術はなかった。

ピータン

しかし限界を越えたパワーの消費により、魔肖ネロの魔肖が崩壊し本体の魔身が露わになり始める。 自らの強大なパワーに耐えきれなくなった魔肖ネロは自滅。かつてない最強の悪魔との戦いは意外な形で決着した。

魔肖ネロの魔身は埴輪のような姿をしていた。

第9弾

次界をめざして飛び立つ一行。

肴倉もろみ

度重なる天魔界の攻撃により延期を余儀なくされていた次界への出撃がようやく決行されます。 聖フェニックス率いる次界若神子たちは天聖界と次回をつなぐ無縁ゾーンと呼ばれる地帯に到着しますが、そこにも悪魔たちが待ち受けていました。

聖フェニックスが聖シンパシーにより変身した姿。

ピータン

しかし、苦戦のさなか聖神から聖フェニックスに向けて聖シンパシーが突然照射される。 奇跡のパワーアップ照射により聖フェニックスはヘッドロココへ変身を果たした。

更科みどりこ

少女漫画誌ではヘッドロココが主人公の漫画もやっていたのよね。 かっこよくて強くて優しくて、ロココは女の子受けが良かったわ〜。

幸七羽毛を纏ったヘッドロココ。

肴倉もろみ

悪魔軍に取り囲まれ、さらには魔炎に包まれた無縁ゾーンで苦戦を強いられますが、 幸七羽毛を頭に纏ったヘッドロココは魔炎を打ち破り、無縁ゾーン脱出に成功します。

ピータン

だが喜んでばかりもいられなかった。 若神子のひとりアリババ神帝が魔穴に飲まれ、その姿を消していたのだ…。

魔穴に落ちて生死不明となったアリババ。彼を待ち受ける運命はあまりにも過酷だ。

第10弾

全ての悪魔の母、魔胎伝ノア。

更科みどりこ

無縁ゾーンを抜けた先にある悪球エリアを支配していたのは悪魔ヘッドの魔胎伝ノア。 魔紀元前から悪魔の卵『悪球』を生み続けていて、魔紀元以降の全ての悪魔の母とも呼ばれる彼女との戦いが第3次聖魔大戦よ!

第3次聖魔大戦の勃発。

ピータン

魔胎伝ノアは聖魔分裂以前の古代から存在するヘッドだ。 強力な悪魔を次々と生み出して天使軍を苦しめるが、戦いのさなか突如として力を失ってしまう。

肴倉もろみ

魔胎伝ノアはいつでも悪球を生み出せるというわけではなく、魔力が増大する魔狂期という期間だけ強力な力を持てたのです。 しかし折り悪く大戦のさなかに魔狂期が終わってしまったことで、辛くもヘッドロココに敗れ去りました。

魔狂期を終えた魔胎伝ノアはノアフォームとなり、急激に弱体化した。

第11弾

全ての悪魔の母、魔胎伝ノア。

更科みどりこ

ノアフォームは死の間際、自分の因子を最も強く継ぐ娘のサタンマリアを呼び寄せたわ。 ノアの最後の力を受けたサタンマリアはワンダーマリアへと魔進化、ついにペンタゴンも浮上して名実ともに悪魔ヘッドになったのよ。

次界門を巡る死闘。

肴倉もろみ

いっぽう次界ロードへの入り口である次界門を発見した天使たちですが、その次界門は大門魔という超悪魔と一体化していました。 次界必達天使の働きもあり勝利を収めることができましたが、ようやく辿り着いた次界ロードには意外な相手が立ち塞がっていたのです。

魔洗礼を受けて悪魔化した巨魔霊アリババ。

ピータン

それは魔洗礼を受けて悪魔化したかつての同胞、アリババ神帝の変わり果てた姿だった。 ワンダーマリアの超念魔で操られるゴーストアリババに天使たちは剣を向けることができない。 だがその時遥か上空から滝のような聖弾流が降り注ぎ、ゴーストアリババは元の姿へと戻った。

アリババを元に戻した聖弾流とは…?

第12弾

曼聖羅よりやってきた聖梵ミロク。

肴倉もろみ

聖弾流を降らせたのは聖梵ミロクという名のヘッドでした。 天聖界でも天魔界でもない曼聖羅と呼ばれる世界に属する聖梵ミロクがなぜこのような行動に出たのか、その真意は今はわかりません。

更科みどりこ

元には戻れたけど魔洗礼で体が傷ついたアリババは神帝は戦線を一時離脱、先を急ぐ天使たちだけどその先には悪魔の罠が潜んでいたわ。 次界ロードは螺旋状に変形していて、螺エリアと名付けられたその場所では古代悪魔たちが待ち構えていたの。

古代悪魔のヘッド、魔スターP。

ピータン

ヘッド魔スターPとその部下ゴードン師に苦戦を強いられる天使たち。 多くの天使とお守りの助勢により善戦を続けるなか、聖神より強力な助っ人が送り込まれた。

聖神より派遣されたヘッド、野聖エルサM。

肴倉もろみ

野聖エルサMは魔スターPの積年のライバルでした。 本来なら互角の実力ですが、聖神によってその力を一部封印されている状態の魔スターPに勝てる道理はなく、激戦の末にその場を逃げ去ってしまうのでした。

魔スターPと野聖エルサMの激突は野聖エルサMの勝利で決着した。

ピータン

野聖エルサMは持っていた聖典のち一冊を7神帝のひとり、ヤマト神帝に託して去っていった。 聖典に書かれていたのはこの先の次界を抜ける方法…なぜリーダーであるヘッドロココではなくヤマト神帝にこれが託されたのか、その意味を知るものはこの場には誰もいなかった。

野聖エルサMはヤマト神帝に聖典を託した。

第13弾

肴倉もろみ

ついに次界へ辿り着いた天使たち。 しかしその直後、力を使い果たしたヘッドロココが聖輝体となり消滅してしまいます。

更科みどりこ

ヘッドロココは消滅する際、壮聖光でヤマト神帝を照らすわ。 その光を受けたヤマト神帝はヤマト爆神へと変身、新しいヘッドとして天使たちを導くことになるのよ。

ヘッドロココの意思を継ぐ新たなリーダー、ヤマト爆神。

ピータン

次界には到着したが、悪魔たちの攻勢は終わらない。 次界第1エリアである次動ネブラは既に悪魔の手に落ちていた。 ネブラの先住民である王女ヘラはワンダーマリアにより操られ、巨大要塞『魔幻型』の建造を進めていたんだ。

ネブラの女王ヘラはワンダーマリアの超念魔を受けて支配され、ダークヘラと化した。

更科みどりこ

この巨大要塞からは無限の超念魔が発生していて、次動ネブラは魔域と化していたわ。 天使が移住するためには魔幻型の破壊が必要だと理解したヤマト爆神は自らダークヘラと戦うのよ。

ヤマト爆神VSダークヘラ。

肴倉もろみ

ヤマト爆神はダークヘラと幾度も戦います。 その最中、ダークヘラが持っていた造魔棒に潜んでいた魔覇ドラゴットが復活し魔幻型へ向かいました。 魔覇ドラゴットは魔幻型が完成するための鍵になる存在で、頂上に魔置され一体化することで魔幻型は完成をみるのです。

魔覇ドラゴットが開眼するとき魔幻型は完成する。

ピータン

それを防ぐため、ヤマト爆神はタイプ2へと新たな強化を遂げて魔覇ドラゴットと戦う。 天使と悪魔のどちらが勝利するのか、ヤマト爆神と魔覇ドラゴットのタイプ2決戦に全てがかかっていた。

爆動聖堊盾をマスクにしたヤマト爆神タイプ2と魔覇ドラゴットの激戦。

更科みどりこ

一方、曼聖羅の側にも動きがあったわ。 聖梵ミロクと同じ創聖巡師である聖梵ムガルの登場は何を意味するのかしら、今はまだわからないわ。

聖梵ムガルがかき鳴らす羅味線の調べ。創聖巡師の目的は一体?

重厚な世界観

肴倉もろみ

以上、本作に収録された第1弾〜13弾までのストーリーを簡単に振り返ってみました(^^)

更科みどりこ

どこが簡単なのよ! めちゃくちゃ長かったわよ!(´Д`;)

ピータン

これでもかなり端折っているんだけどな。 それだけこの世界観がとんでもなく壮大だということだ。

更科みどりこ

でもさ、13弾って区切りとしてちょっと中途半端よね。 まだ次動ネブラでの戦いの途中じゃない。

ピータン

それは本作の発売時期の問題としか言いようがないな(´Д`;) 次界をめぐる物語は第19弾まで続き、この後も天使と悪魔の戦いは様々なドラマを見せてくれるんだが、それは別の媒体で補完してくれ。

コレクション性の高さ

ピータン

ビックリマンが流行った理由は幾つかある。 神話体系のような壮大なドラマやそれを織りなす個性的なキャラクター達が根幹だが、2か月おきにシールを入れ替えていたというのも大きなポイントだった。

肴倉もろみ

新たに展開していくストーリーに合わせて新キャラをどんどん追加していったんです。 2か月でシールを集めきらないと店頭からなくなってしまう飢餓感も助け、子供たちはこぞって駄菓子屋に走りました。

ピータン

こうした手法はコレクション欲を掻き立てるが、封入されているシールはランダムだから全てを集めきるのは現実的に難しい。 手に入れられなかったシールも見てみたいという欲求は当然生まれ、本作『ビックリマン大事界』はそうした要望に応えたものとなっている。

更科みどりこ

その気持ちはわかるけど、それなら本とかでもいいわよね。

肴倉もろみ

それはもっともですし、事実そうした書籍は何度も発売されています。 ですが当時家庭用ゲーム機でこれが可能だったのはPCエンジンだけだったんです。

CD-ROMシステム

ピータン

PCエンジンは世界初のCD-ROMシステムを搭載したゲームハードだった。 当時では並外れた容量を持つCD-ROMでなければこれだけの絵やボイスを収録することはできなかったし、逆に言えばPCエンジンでこれだけのことができると示すために作られた側面もある。 なお本作はCD-ROM2システムが登場したのと同じ月に発売されているぞ。

更科みどりこ

確かCD-ROMじゃないとこれは不可能よね。 イラストの再現度も高いし、ボイスやアニメ演出は本じゃできないところだし、よくできてると思うわ。

肴倉もろみ

ですがその高性能さが足かせになっていることも事実ですね…。 当時PCエンジン本体は24,800円、別売りのCD-ROM2システムは57,300円もしました。 本作をプレイするにはこれにソフト代を合わせて9万円弱もの費用が必要だったんです(^^;)

更科みどりこ

たかっΣ(´Д`;)
CD-ROM2システムってそんなにしたんだっけ。

ピータン

とてもビックリマンのターゲットである小学生が簡単に買えるようなものじゃなかったんだよな。 ビックリマンチョコは30円で買えただけにギャップが大きすぎるんだ…。

肴倉もろみ

もう少し時代が下り、次界編のストーリー完結とCD-ROM2システムの廉価版の発売を待てばもっと普及できたかもしれませんね。 世に出す時期が早すぎた不遇の作品でした。

初稿:2019年7月15日

最終更新:----年--月--日

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