個性豊かな女子高生たちの織り成すのんびりまったりくるくるスクールライフを描いた『あずまんが大王』は2000年台の初頭を代表する4コマ漫画の一作です。
原作漫画はあずまきよひこさんにより、1999〜2002年にかけてコミック電撃大王で連載されていた。 その作風は21世紀の4コマ漫画を変えたと言われ、後世に多くのフォロワーを生んでいる。
2002年の文化庁メディア芸術祭にて『審査委員会推薦』作品にも挙げられた。
アニメを中心にメディアミックス展開も多くされたわ。TVアニメ、WEBアニメ、劇場版、キャラクターCD、そしてやっぱりゲームもね! ゲームはアーケード、プレイステーション、ゲームボーイアドバンスで、それぞれ内容の異なるものが発売されているわ。
今回紹介するのはそのうちのゲームボーイアドバンス版だ。
アドバンス版は原作漫画の連載やTVアニメの放送が終わってからの発表だったこともあり、 まもなく発売延期の報が時は嫌な予感がしましたが…無事に発売されて本当に良かったです!(^^;)
夏休みにちよちゃんの別荘に遊びに来たメンバーは、ともちゃんの発案で『ともちゃん争奪カード大会』を開催することになりました。 ストーリーモードでは好きなキャラクターをひとり選び、他のキャラクターと勝ち抜き方式で戦うことになります。
この突拍子のなさよ。
ではそのカードゲームのルールだが…。
まず、各キャラは25枚のカードからなるデッキを持っているんだが、
それらのカードはそれぞれ1〜6個の★マークが描かれていることを覚えておいてくれ。
カードには最大6つの★が表示されている。
ラウンドがはじまると、自分のデッキから5枚のカードがランダムに引かれます。 このカードを並べ替えて『総ヒット数』に応じたダメージ与え合い、 先に『やる気ゲージ』がゼロになると負けになります。
ラウンド開始時に配られた5枚のカードで勝負する。入れ替えはできない。
『総ヒット数』は@『★の数』、A『リンクの数』、B『連携の数』の合計なの。 ★の数は見たまんまだから、その他について説明するわね。
カードに描かれた★を横またはナナメに3つ以上つなげることを『リンク』というのよ。 リンクされた★の数がそのまま総ヒット数に加算されるわ。
そしてリンクによってカード同士がつながることを『連携』という。 連携したカードの枚数−1が総ヒット数にプラスされるんだ。
★が3つ連なっている箇所が横とナナメに2つあるのでリンクは6、カードが2枚またがってるので連携は1となる。
お気付きでしょう、このシステムにカードの図柄は関係ありません。 単純に★の数が多く配置が良いカードが強いです。
カードのイラストは収集要素の一環だ。
なくてもルールとしては成立するが、そこはキャラクターゲームだからな。
ラウンドの制限時間は15秒しかないから、場のカードを見極めて素早く並べ替えなきゃならないわ。 シンプルなルールとスピーディーな展開が特徴ね。
そのためプレイ感覚はパズルゲームに近いですね。 難点としては、相手のカードに干渉できないので運要素が強いことでしょうか。
ストーリーモードでは戦いに勝つと3枚のカードが貰えます。これでデッキを強化していきましょう。
どんなカードが貰えるかな?
つまり、よほど引きが悪いのでなければ周回するほど強くなれるんだ。
ただ、その強さに際限がないのよね(´Д`;)
プレイを続けていればいつかは★6つのカードだけでデッキを埋め尽くすことも不可能ではないもの。
もはや並べ替える必要はない…。
こうなるともうゲームではないですね(^^;)
デッキに入れられる★の数に制限でもあればねー。
いくらかバランスが保たれると思うんだけど。
とはいえ、★4つ以上のカードを一定枚数以上持っているとそれ以上は出にくくなる仕様だからな。 そこまでやるとなると相当のやりこみが必要だし、普通にやってる分には問題ないだろう。
やりこんだ人だけが味わえるご褒美と捉えておきましょう。
適度なバランスを楽しみたければサドンデスモードがいいだろう。 このモードでは自分のデッキは使えず、相手と同じカードがランダムで配られる。 純粋に腕を試すことができるぞ。
でもこれ、32戦勝ち抜きなんですよね(^^;)
しかも中断なしなのよね。テンポがいいと言っても32戦も続けてやるのは結構大変よ(´Д`;)
負けたらまた最初からだし!
ストーリーモードのまったりした雰囲気から一変、緊張感が張り詰める。
だが、アルバムを埋めるに攻略は欠かせない。 このゲームでは音声、BGMやグラフィックの収集要素があるが、 全キャラクターでノーマル・サドンデス両モードをクリアしなければアルバムが埋まらんのだ。
榊さんのストーリーモードクリア画像。
榊さんのサドンデスモードクリア画像。
苦労して出したのに、ノーマルモードのクリア画像とほとんど一緒なんだもんなー(´Д`;)
冒頭でも述べましたが、本作は発売がか〜な〜り遅れました。 原作漫画が終わって1年、TVアニメの放送が終わってからも半年が過ぎたタイミングだったんです。
もっとも売れるであろう旬の時期に間に合わなかったわけだからな。過去の同様の例から言って発売中止になってもおかしくなかったが、本作はそうならなかった。
結果的にだけど、ファンはこのゲームを通じてキャラクターたちと再会することになったのよ。
懐かしいと言うほどでもなく、でもいなくなって少し寂しかった彼女たちとの再会はやっぱり嬉しかったです。
TVアニメ調の質の高いグラフィック、いかにも言いそうなセリフ回しや掛け合いをフルボイスで実現し キャラクターの存在感を高めたことも『再会』感につながっていると思う。ゲームボーイアドバンスでここまでできるという驚きがあったな。
これからは会いたくなったらこのゲームの電源を入れればいいわね!きっといい再会になるはずよ。
素晴らしい想い出は色褪せない。
初稿:2019年4月23日
最終更新:----年--月--日