今回はホリ電機製作のゲームボーイ用パズルゲーム、『ろっくん!もんすたぁ!!』の紹介だ。
ホリ電機って、連射パッドとかで有名な?
ですね、そのホリ電機です。実績としては周辺機器の開発の方が有名ですが、かつてはコンシューマ向けのゲームソフトも何本か出していました。
延々とブロックを消し続ける一人プレイモードと、4人のキャラの物語を追うストーリーモードがある。
ひとくちにパズルゲームといっても色々あるが、本作はテトリスなどに代表される落ちものゲームとなっている。
2個セットで落ちてくるブロックを操作して積み重ね、同じ色のブロックを4個つなげて消していくというシステムになっています。
どこかで聞いたような…?
あ!それって『ぷよぷよ』と全く同じじゃない!
そうだな、ここまでの説明だと微塵もたがわず『ぷよぷよ』だ(´Д`;) しかしひとつのオリジナル要素によりゲーム性が大きく変わってくる。 それがダブルブロックの存在だ。試しに見てもらおうか。
上から2個目の、外側がグレーで内側が白いブロックがダブルブロック。
4個つなげたことで消滅するが…。
ダブルブロックは外側だけが消えており、内側の色の白いシングルブロックが残った。
ダブルブロックは内側と外側の色が違うブロックで、最初は外側の色が適用されます。 しかしブロックを4つ揃えても消滅せず、内側に表示されていた色のシングルブロックに変化して残ります。
これによって連鎖の組み方にも独自の攻略法が生まれており、単なる真似には止まっていない。
『ぷよぷよ』と同じで感覚でプレイすると、ダブルブロックを消したところにシングルブロックが残ることに戸惑うわ…(^^;) もう一段階上の思考を求められるあたり、ちょっぴり上級者向けかしら。
惜しむらくは欠点まで『ぷよぷよ』と同じになってしまったところか。 なんせブロックの色が見づらいんだ(´Д`;)
確かに、中間色の違いが分かりにくいうえに残像もきついわ・・・。 残念だけど、この手の色を使うゲームはゲームボーイには向いてないんじゃないかしら(´Д`;)
その指摘はもっともですね。 ですが、このゲームの真価はスーパーゲームボーイでプレイしてこそ発揮されるんです。
13色とは思えない綺麗なカラーリング。
ああ本当。これは綺麗ねえ!画面がぐっと見やすくなったわ。 スーパーゲームボーイってこんなに美しくできるのね。
実はホリ電機はスーパーゲームボーイの開発に大きく係わっていて、本作はその機能を活用した広告塔のような役割を担っていたんです。
それゆえにか、非常にスーパーゲームボーイに特化したつくりになっているんだ。 例えば、ピクチャーフレームの種類の多さも本作が随一だしな。
豊富なピクチャーフレーム。
キャラクターの可愛さが一層際立ちますね(^^)
さらに、他のスーパーゲームボーイ対応ソフトにあまりない機能として、スーパーゲームボーイを使った対戦機能を搭載している。
スーパーゲームボーイを使って同じ画面で対戦できるソフトは多くない。
ソフトが1本あれば対戦できるのね! 確か後で出た『スーパーゲームボーイ2』では別の本体と接続するなんていう方法で通信機能を持たせてた記憶があるけど、実はゲームソフト側で対応することもできたってことよね。驚きだわあ。
実は、前回紹介した『ぷよぷよ』でも同じ機能がありました(^^;) 他には一部の格闘ゲームやテーブルゲームにも搭載されていましたが、あまり知られていなかったようでもったいなかったですね。
だが本作に限ってはその一方、普通のゲームボーイ同士での対戦ができないという謎な仕様だったりもする(´Д`;)
そ、それは特化させすぎなんじゃない?(´Д`;)
ゲームボーイ上でプレイするにはやや厳しい部分もありますが、スーパーゲームボーイに対応させると抜群に映える一本です。 ゲームボーイカラーやアドバンスでプレイすると減色されてしまってやはり見難くなってしまうので、できるだけスーパーゲームボーイを用意して遊んでみてほしいソフトですね(^^)
初稿:2019年4月20日
最終更新:----年--月--日