『ポパイの英語遊び』は遊びながら英単語の学習ができる教育ソフト。 子供の教育に使えるという触れ込みで世の教育ママ達への訴求を図ったようです。
ただの遊び道具が1万5千円もするんじゃ良い顔はしないけど、勉強に使うと言えば財布の紐も緩むってものよ! さすがは任天堂、ある種子供たちがいちばん欲していた、両親を説得できるソフトを早期に出してくれた隙のない戦略には惚れ惚れするわあ!
そこまで大袈裟なものですか?(^^;)
なによー、あの頃のファミコンを手に入れる大変さはお金持ちの子にはわかんないのよー(´Д`;)
おいそこ揉めんな(´Д`;)
本作は楽しく英語を覚えることを標榜し、500の英単語が収録されている。 ゲームモードは3つ用意されているから順番に紹介していこう。 まずは『WORD PUZZLE A』だ。
500の単語は6つにジャンル分けされていて、ゲーム開始前にどれかひとつを選ぶのよ。
6つのジャンルから一つを選ぼう。
『ANIMAL』(動物)、『COUNTRY』(国名)、『FOOD』(飲食物)、『SPORTS』(スポーツ)、『SCIENCE』(科学)、『OTHERS』(その他)の6つですね。
オリーブが出題する英単語のスペルを探し、該当するアルファベットを選択して回答するんだ。 なお選択する順番は問わない。最終的に全てのアルファベットが揃えば途中から選択したっていいんだ。
シマウマを英語で言うと『ZEBRA』。まずは真ん中のBから取ってみた。
どんな順番でも?それって学習になるんでしょうか。
それがね、これが実にゲーム的なのよ! 各英単語はゲームに付属する単語帳を見ながら正解を探していくんだけど、選ぶ順番が自由になっていることで遊ぶ余地が生まれているわ。
やってみればわかるが、順番に選ぶことを正解の条件にすると飽きるのが早いんだ(´Д`;) それに敢えて反対側から選んでみたり、何かプレイヤー側で工夫を加えると学習効果が高くなることは証明されている。
一つの単語に同じアルファベットが複数入ってる場合、一度選べは該当箇所が全部埋まるのもポイントね。
アライグマは『RACCOON』。2つ選んだだけで4か所が埋まった。
何か所も同時に埋まるのはボーナスみたいでちょっぴり嬉しいですね。 印象にも残りやすそうですし(^^)
で、次のモード『WORD PUZZLE B』ね、これはさっきのモードAと見た目はほとんど同じだわ。 だけど決定的に違うところがあって、日本語のヒントが何も出ないのよ!
白枠の数と勘が頼りだ…。
ええー!Σ(^^;) それって無茶じゃないですか?同じ文字数の単語なんて無数にありますし、いくら単語帳があったとしても総当たりになっちゃいますよね。
確かにそう考えがちだが、よく考えてみよう。 俺たちは英語でよく使われるアルファベットを知っているはずだ。
えと…、あ、なるほど『ETAOIN SHRDLU』ですね!
その通り、英語において最も多く用いられると言われる12文字だ。 仮にこれらの文字が含まれていないとしても大いなるヒントになるからな。
ミスなしで高ポイントを目指すなら運だけど、クリアだけなら9回まで間違えても平気だしね。 怖がらないでどんどん選んじゃいましょ。
一見して乱暴にも思えるゲームシステムだが、実は英語圏で遊ばれる伝統的なゲーム『ハングマン』が元になっている。 プレイヤーは知らずして英語圏の文化に触れているんだ。
へえ、面白い試みですね。 このゲームをプレイした子供たちが後にそういうことを知って、またこのゲームのことを思い出すんでしょうね(^^)
最後の『WORD CATCHER』は2人対戦用のゲームモードだ。 オリーブが投げるアルファベットをキャッチして左に表示されている英単語を完成させよう。 先に5つ完成させたほうが勝者となる。
ポパイVSブルート、宿命の対決。
このモードはジャンル分けがないんですね。 色んな単語が入り乱れて、単語帳片手にプレイするのは大変そうです(^^;)
4文字以内の単語しか出題されないから、特別問題数が増えたってわけじゃないんだけどね。 それより厄介なのは、他のモードと違ってスペルの順にアルファベットを取らなきゃいけないってことよ!
オリーブはアルファベットを短いスパンでどんどん放ってくるが、 順番を間違えて取ってしまうとそれまでに取ったアルファベットはリセットされる。 いらない文字は避けなければいけないし、やっと出ても他の文字と重なってて取りに行けない事態もよく発生するんだ(´Д`;)
避けるゲームだって理解すれば駆け引きも生まれて面白くなってくるんだけど、 邪魔する要素が多いからプレイ時間が長くなりがちなのよね(^^;)
このゲームは単語帳があるかないかで遊び方が変わってくるわよね。
また音もなく来た!Σ(´Д`;)
中古で買うと単語帳ついてないことも多そうですもんね〜。
そうなんだけど、本作の単語帳は特に現存数が少ないのよ。 紙質の問題で時間が経つとバラバラになってることが多くてね、 箱説付きのものでも単語帳は欠品してることが大半なのよ。
ああ、実は私もビリビリに裂けちゃったのをどこかに無くしちゃったんだわ(´Д`;)
えー!Σ(^^;) それでどうしたんですか?単語帳がないと子供が遊ぶには相当厳しいですよね。
そりゃ方法はあれしかないだろ。
単語帳の自作!ね!!(゜Д゜) 『WORD PUZZLE A』を何度もプレイして自分だけの単語帳を作ったのよ。 おかげでこのゲームに出てくる単語はわりと覚えたわ(^^;)
子供のころから執念がすごかったんですね(^^;)
だけどある程度覚えちゃったら、プレイしててあまり楽しめなくなってきたのよね(^^;) やっぱり学習要素が強くてゲームとしての面白成分が少ないから、新しいゲームを買ったらそっちばかり遊ぶようになっていったわ。
寂しい話だが、これも学習ソフトの宿命なんだろうな。
初稿:----年--月--日
最終更新:2019年8月11日