眠り薬と赤い水

麻雀ファミリーコンピュータ|ゲームレビュー

パッケージ表

パッケージ裏

ROMカセット

タイトル画面

大人層への普及

肴倉もろみ

『麻雀』はファミコン草創期の市場を強固に支えた一作です。 約213万本も売れたんですよ。

ピータン

また、世界で一番売れた麻雀ソフトでもあるらしい。

更科みどりこ

うちでは本体と同時購入したソフトだったわよ。
まあ、お父さんに買ってもらったんだけどねー。

肴倉もろみ

ファミコンはそれまでのゲーム機に比べると格段に安価だったとはいえ、 子供が買うには高額すぎますから、両親に買い与えてもらうのは普通の光景でしたよね。

更科みどりこ

と言うか、このソフトをダシにファミコンを買わせてしまったのよ(^^;) お父さんは麻雀が大好きだったし、私はどうしてもファミコンを手に入れたくてさあ。

ピータン

実際、同じような経緯でファミコンを購入した家庭は多いようだぞ。

肴倉もろみ

任天堂も子供の玩具としては高額である点を考慮していたようで、 こうした早い時期から大人向けのソフトを供給し始めたのは文字通り 『ファミリー』向けをアピールする戦略でしょう。 穿った見方をすると、お金を流すのは大人の人たちですから、 その人たちに対しても興味を持ってもらう必要があったわけですね。

ピータン

というわけでまず父親層を狙って売り出されたのがこの『麻雀』というわけだ。 その層にファミコンに対する第一印象を与えるソフトになるわけだから、それなりに大きな使命を背負っていたんだな。

ごく普通の麻雀。しかし、それが最大の売りだった。

肴倉もろみ

肝心のゲームの内容についてですが、非常にシンプルな2人打ちの麻雀です。 しかしながら面子を揃えたり点数計算をする煩わしさがない利点も働き、かなりの人気を博しました。

更科みどりこ

難易度が3段階あって、麻雀が強くない人でも楽しめるのが良いわね。 ただ、ルールに関する説明が特にないから前もってルールを 知っておかないとまともに遊ぶ事ができないけど…。 まあ、基本的なルールも知らずにこのゲームに手を出す人はいないかな。

ピータン

CPU戦しかできないという弱点はあるものの、根幹の麻雀ゲームとしての完成度は高く、 結果としてファミコンを父親層に浸透させる役割は十分に果たしたと思われる。

肴倉もろみ

このゲームの登場によって幾つかの雀荘が閉店に追い込まれたという伝説が各地に残っています。 真偽はさておき、当時はそんな噂が立つくらいの衝撃がありました。 単純に考えても約213万世帯で手軽に麻雀ができるようになったわけですし、もし事実だったとしても不思議じゃないんですね。

ピータン

任天堂としても、ここまで売れたのは予想外だったらしい。 麻雀好きの日本人てのはよっぽど多いんだな(´Д`;)

更科みどりこ

そうね…、うちもお父さんがこのソフトにのめり込みすぎちゃって、 私はしばらくの間あんまりファミコンをプレイさせてもらえなかったわよ(´Д`;)

肴倉もろみ

ああー、それもよくある光景でしたね!(^^;)

初稿:2019年7月31日

最終更新:----年--月--日

← 前の記事へ | 一覧へ | 次の記事へ →

PAGE TOP