パッケージ表
パッケージ裏
ROMカセット
タイトル画面
1983年の7月15日にファミコンが、ローンチソフトとして『ドンキーコング』、『ドンキーコングJR』、『ポパイ』の3作が発売されたのは既に紹介したとおりだ。 この3作は業務用から遜色のない移植を見せてゲーマーの心を掴んだ。
その約一月後、第二陣として投入された新作ソフトは2つのテーブルゲームでした。 それが『麻雀』と『五目ならべ 連珠』です。
ロンチの華やかさに比べると…なんか、地味よね（＾＾;）
地味とか言うなよ（´Д｀;） 確かに古典的な卓上ゲームだからファミコンじゃないとできないということはないが、 だからこそゲーマーじゃない層にもアピールすることができたんだ。 麻雀が大人の男性にヒットしたというのも前に紹介したな。
さて、もう一方の連珠ですが。
誰もがすぐに遊び方の見当がつくということにおいて、ここまで安心感のあるタイトルはないでしょう。
ローンチ3タイトルはゲーマー向け、麻雀は大人向けだったが、五目並べは子供でも理解しやすいだろう。 小学生の頃、休み時間に紙と鉛筆で遊んだ子も多かったんじゃないかな。
やったやった。
最後の方は紙に収まりきらなくなって、机の上にまで碁盤が広がっちゃったりするのよね。
対象年齢が広いことから、この時点では最もファミコンらしいソフトと言えるかもしれません。
五目並べのルールはわかるよな？
もし知らなくても簡単に覚えられるから安心していい。
碁盤に白と黒の碁石を交互に置いて、先に直線で5つ並べた方が勝ちだわね。
並べる向きは縦・横・斜めどれでもいい。
ですね、非常にわかりやすいです。
しかし、この簡単な五目並べのルールにはゲームとして致命的な欠陥があることが判明しています。
実は先行には必勝法が存在するんですよ。
この欠点を改善し、先行に3つの禁手を与えた新ルールが連珠というわけだ。 だから五目並べと連珠は似て非なるゲームなんだな。
では、その3つの禁手について説明しましょう。
まずは活三（両端が止まっていない三連）を一手で同時に2つ以上つくる『三・三』です。
禁手『三・三』。
2つ目は、活四（トビ四、もしくは一方の端が止まった四連）または四連を一手で同時に2つ以上つくる『四・四』だ。
禁手『四・四』。
そして6個以上の石を一列に並べる『長連』。
これらが禁手と呼ばれていて、先行がやってしまうと反則負けになってしまうのよ。
禁手『長連』。
後攻としては逆に狙うべき手でもあります。 禁手を避けると打てる場所が限られてくるので、読みあいも大事ですね。
そうそう、このゲームではCPU戦はもちろん、対人戦ができるんだ。 今じゃそんなのは当たり前の機能だが、同時発売の麻雀ではCUP戦しかできなかったから、本作がファミコン初の対戦ゲームとなった。
というわけで〜、みどりこさん！私と勝負しましょう！
あらいーわよ、受けて立とうじゃない！
初期配置はランダムだ。
初期配置は『浦月』か…私の好きな型ね。
やはり序盤から攻めてはきませんね。
出方を待たれるのは性に合いませんが…。
先行は禁手があるから、4連と3連の形を同時に作らないと勝てないのよ。 だからとにかく2連を作って、発展させられるようにするのが大事ね。
次から次に山型に組まれると対処しにくいですね。 ただその分禁手も打ちやすい状況になりますから、こちらとしては誘導していきたいところです。
後攻は勝ち筋が多いけどセンスが問われるのよね。 もろみは自信がありそうだし、深追いは危ないか…。 打ち筋を止めなきゃ。
今の手は布石…次に見せ手がくるとするなら…。
ちぃっ、禁点をつくらされたわ。 さらに長連を作ろうとしてるわね。 防戦に回ったらきついわ…。
こうして見ると、連珠って全く気が抜けないな…。
…！
見えました！勝利までの道筋っ！
おおっ！？
しまった！Σ（゜Д゜;）
『投了』…試合放棄の意。
あれ？
あ、あああ…((((゜Д゜;))))
こいつ、勢いあまってBボタン押しやがったな…（´Д｀;）
手汗で指が滑ったんです〜（ＴДＴ;）
初稿：2019年7月21日
最終更新：----年--月--日
