『パペリーノ』。
イタリアで最も人気のあるキャラクターの名前ですが、ご存知ですか?
あいにくだけど、まるで聞いたことがないわ(^^;)
これは現地での呼び名だからな。 世界で広く知られている名前は『ドナルドダック』だ。
ああ、ドナルドのこと!
イタリアではアヒルのことを『パペラ』と言い、そこから来ているんです。 現地ではミッキーマウスを凌ぐ人気なんだそうですよ。
このファミコン版『ドナルドダック』はそんな彼が人気沸騰のイタリアが舞台となっている。 恋人のデイジーダックと甥のデューイ、ヒューイ、ルーイを引き連れて挑むは6つの競技だ。
皮袋に詰まってレース。
まず第1種目は『みのむし』。 皮袋に入ってみのむしのような格好になったドナルドを操作してゴールをめざします。
Aボタンでジャンプ、着地した瞬間にまたAボタンをタイミングよく押して連続ジャンプするのがコツね。
蓋が回転するマンホールには引っ掛からないように気をつけよう。
長靴を真上に放り投げて見失ったドナルド。
次は『靴投げ』だ。 イタリアと言えば長靴だと思ったのかは知らんが、とにかく長靴を振り回して遠くに投げる競技だぞ。
十字キーを回すと長靴を振り回し始めるから、ちょうどいい角度でAボタンを押して投げましょう。
タイミングを間違うとあらぬ方向に飛んで行ってしまいますよ!Σ(゜□゜;)
次々と壁を飛び越えるドナルド。
3番目は『ホッピング』ね。 バネの力を利用して飛び跳ねる一本足の一人乗りの玩具よ。
着地の瞬間にAボタンを押すと大ジャンプできる。 これを利用して4つの壁を飛び越えるんだ。タイミングが勝負だぞ!
失敗すると全身で壁に衝突しちゃいます。なかなかショッキングですね(^^;)
小舟の上でどつき合う恋人たち。
4つ目は『おとしっこ』。 川面を流れる小舟の上で1対1となり、お互いを落とし合うゲームです。
Aボタンで突き飛ばしだ。画面端まで追い込んだら一気に追い落とせ!
Bボタンは投げよ。 船は波に揺られているんだけど、そのとき高い位置にいると投げるのに有利だわ。
ちょっとへっぴり腰のドナルド。
5つ目、『ピザ運び』は20枚の高さに積まれたピザをゴールまで落とさずに何枚運べるかを競うゲームよ。
『ピサ』だから『ピザ』なのか…?俺の考え過ぎか…?(-_-;)
1、2歩ずつ歩いてバランスを崩しかけたら静止、を繰り返すのが基本ですね(^^)
ゴールまで結構長いからストレス感じるわあ。 私は苦手よ!(´Д`;)
一本の棒で川越えだ。
最後の種目は『川跳び』。 助走をつけて川に棒を突き立て、その勢いで川を跳び越えるゲームです。
まずAボタン連打で助走して、川に差し掛かる手前でBボタンで棒を突き立てるの。 そして棒が垂直になる直前でボタンを放せば成功よ。
このゲームだけちょっと操作が複雑だな。 慣れないうちは助走しすぎてそのまま川に落ちたり、上手く棒を突き立てても渡りきれずに滑り落ちたりすることがよくある。
慣れれば重要な得点源になるんですけどね。 金メダルを取ろうとするなら絶対にミスしたくない種目です。
さて、金メダルの話が出たからこのままトータルゲームモードの話をしよう。 これは全6種目を順番にプレイし、その合計得点を競うモードだ。
これを3周繰り返して、規定の得点を超えていたら得点に応じたメダルが授与されるというわけです。
1万点を超えて銅メダルが授与された。
ひとつひとつの種目はさほど難しくないけど、全18回のプレイを全部パーフェクトにこなすのは大変よね。 特に『おとしっこ』と『かわとび』は一発勝負だから失敗すると大きく響くし、金メダルを目指そうとするならなかなかの緊張感だわ。
そろそろまとめに入るか。 本作の難点はとにかくボリュームの薄さに尽きる。
競技数は6種と少ないし、どれも慣れると簡単だから奥深さがないのよね…。
1人プレイならトータルゲームモードでも10分とかからずクリアできちゃいますからね(^^;)
裏を返せば取っつき易いってことだけどね。 誰かと一緒に遊ぶには向いてるんじゃないかしら。
2人プレイなら駆け引きもありますし、接待ゲームとしてはお薦めできますね(^^)
個性的で他に類を見ない競技が多いから、今やっても古臭さを感じさせないところも評価できるかな。
ところで、このゲームってイタリアでは発売されてないの?
と言うと?
イタリアで人気あるキャラクターを使って、舞台もイタリアなんでしょう。 だったら本国で出せば売れそうな気がするじゃない?
イタリアで売っていたかどうかはわからんが、アメリカでは出ているな。 ただしキャラクターは『スヌーピー』に差し替えられていたが。
海外版ではスヌーピーと兄スパイクとの戦いに変えられた。
えっ、なんで『スヌーピー』!?
ああ、もしかして版権の問題でしょうか。
詳しいことはわからんが、おそらくそうだと思う。 こういう版権は使える期間や地域が限定されるものだし、 ケムコが押さえたのは日本限定の権利だったんじゃないかな。
ケムコはキャラ替え移植が多いって聞いてたけどやっぱりホントなの?(´Д`;)
初稿:2019年1月5日
最終更新:----年--月--日